「切タイマー」を利用する場合は睡眠サイクルを考慮

 夜通し運転するのに抵抗がある方は「切タイマー」を利用します。セットするのは起床2時間前です。たとえば11時に就寝して7時まで8時間寝る方は、2時間前の「6時間」の「切タイマー」をセットします。

 人間の睡眠は浅い眠りと深い眠りを1セットとして、これを3、4回繰り返します。この1セットは人により1時間半という場合もあれば2時間という場合もあるので、普段の生活サイクルから1セットの時間を割り出してみてください。3か4で割って余りが少ない方があなたの睡眠サイクルの1セットです。1セット2時間の方で3セット=6時間睡眠、もしくは1セット1時間半で4セット=6時間睡眠なら「切タイマー」は「4時間」になります。

 つまり最後の1セットの睡眠の始まりでエアコンをOFFにすると、室温も徐々に高まり約2時間後に室温が高くなったところで目が覚めるというわけです。

 よくやりがちなのは、床に入って寝るまでの「1時間」の切タイマーです。これだと気持ちよく寝られるのは最初の1セットだけなので、2時間ごとに目が覚めたり、寝不足気味に感じたりしてしまいます。

 もちろん電気代が気にならない場合は、夜通しエアコンを付けて寝てもいいでしょう。ただしお腹を冷やさぬよう、きちんとタオルケットを羽織ってくださいね。

 また就寝前のお風呂も効果的です。詳細は別に譲りますが、ぬるめのお風呂に入って体の芯を温めると、非常に寝つきが良くなると医学的にも証明されているそうです。

 

ちょっとしたお掃除で電気代が安くなります

 エアコンのフィルターをお掃除すると電気代が安くなるというのはよく聞きます。月に1、2回フィルターをお掃除すると、まったくお掃除しない場合と比べて、年間で1,000円ほど電気代が安くなります。

 注意してほしいのは、フィルター自動掃除機能つきのエアコンです。フィルターのホコリは自動的にお掃除してくれますが、ホコリは掃除機のような「ダストボックス」に溜まります。ゴミの排出までは自動でできませんから、年に1回はダストボックスのお掃除も忘れないようにしましょう。

2023.08.11(金)
文=藤山哲人