ハワイ語では「赤い港」

 ところで、地名の“ヨコハマ”ベイ。その由来は諸説ありますが、20世紀の初頭に横浜出身の日系移民が、休日になると釣りをしにここへ通っていたから、という説が有力。

 正式名称はケアワウラビーチで、こちらはハワイ語で「赤い港」の意味。この海岸に大量のイカが押し寄せ、海を真っ赤に染めたことが由来しているそう。

 ビーチの突き当たりは、ファーリントンハイウェイ(93号線)の終点でもあります。この先はカエナポイント州立公園になり、徒歩でしか進めません。公園内においても海岸線に沿ってトレイルが走り、ノースショアのモクレイアビーチへとつながっています。

 カエナポイントまでは、ヨコハマベイからは約6.3キロ。モクレイアビーチからは約6.6キロ。つまりオアフ島を一周しようと思うなら、このトレイル部分は否が応でも歩くことになります。

 また、このトレイルは、かつてオアフ・レイルウェイ&ランド社の線路が敷かれていた道でもあります。1899年から1947年まで、サトウキビを運ぶためにホノルルからカフクを結ぶ177キロを鉄道が運行していました。

 ちなみに、ヨコハマベイの名前の由来の1つには、ここに通っていた日系移民の釣り師がこの鉄道を利用していたので、日本で初めての鉄道路線が新橋~横浜間だったことと重ねて、“ヨコハマ”になったという説も。

 ヨコハマベイからの帰り道、自動運転システムで運行される「ホノルル・レール・トランジット(スカイライン)」が試験運転をしているのを、たまたま見かけました(6月中旬)。そして6月30日に全体の約半分の区間であるイーストカポレイ駅~アロハスタジアム駅間が開通。ゆくゆくはアラモアナセンターまでつながるそうです。新たなオアフ島の風を感じます。

ヨコハマベイ(ケアワラウビーチ)

●アクセス ホノルルから車で約1時間30分。

【取材協力】
ハワイ州観光局 https://www.allhawaii.jp/
コーディネーター Maiko Izon

古関千恵子(こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

Column

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2023.07.29(土)
文・撮影=古関千恵子