ふわっふわの黒い毛に、黒目がちな瞳、まあるいお腹――愛らしくってぬいぐるみに見えてしまう、奥飛騨クマ牧場(岐阜)のツキノワグマのこぐまたちである。2月2日生まれの双子が陽彩(ひいろ)(雄)と陽奈々(ひなな)(雌)、3日生まれの双子が初音(はつね)(雌)と花音(はるね)(雌)で計4頭。生まれた当初は体重200グラム、体長15センチと手の平に乗るサイズだったが、現在は3〜4キロ、35〜40センチとすくすく成長している。

園長「一瞬たりともじっとしていませんが…」

 彼らの目下の仕事は飼育員にミルクを飲ませてもらって眠ること。もう一つの重要な仕事は「撮影会」(10〜11時半、13時半〜15時半/火木休/1組1000円)で、来場者の膝に乗っかることである。

 

「一瞬たりともじっとしていませんが、お客様にすりおろしリンゴの皿をお持ち頂き、こぐまがなめている間にさっと撮影します」(中村正明園長)

 撮影会は10月末までの開催だが、“こぐまぐるみ”然とした今のうちに!

撮影 吉田暁史

2023.06.05(月)
文=「週刊文春」編集部