でも、そのあとすぐに新宿での一件があって。サバゲーが楽しかった記憶も鮮明に残っていたから、「食事も忘れるくらい夢中になれたサバゲーなら、私でも痩せられるかもしれない」と考えたんです。

――そこからはサバゲーにどっぷりハマったのですね。

 

りりあんぬ はい。最初は1人で行くのがなんとなく不安で、友達も誘ってみたんです。でも、みんな仕事をしているとなかなか都合が合わないから、1人で行くようになりましたね。

 調べてみると「お一人様歓迎」とか「初心者歓迎」と書かれたコースのあるサバゲー場もたくさんあったので、1人でも安心でした。初心者用の講習や、必要な道具の一式レンタルプランがあるところも多いんです。それからは少なくても週3、多いときは週5で通っていました。 

仕事が休みの日は朝5時起きでサバゲー場へ

――週5で通われていたとき、お仕事はどうされていたんですか?

りりあんぬ サバゲー場によっては、朝の部、昼の部、夜の部と分かれているところがあるんですよ。夜の部だったら日中仕事して夕方から参加できますし、逆に朝の部だったらサバゲーが終わったあとに仕事をすることもありました。

 仕事が休みの日は、1日中サバゲー場にいましたね。朝5時に起きて始発で出発して、サバゲー場についたら夜までひたすら遊んで、家に帰るのは夜9時、という生活を送っていました。 

――完全にサバゲー中心の生活ですね。

りりあんぬ 先ほど、これまで深刻に体型を気にしたことはなかったってお話ししましたが、それでも「痩せたいな」と思ったことはあったんですよ。でも、食事制限やダイエットのためのハードな運動を続けるのは無理だな、と諦めていました。

 サバゲーは、5キロある銃を持って長時間走ったり、狭い場所に無理な体勢で隠れたりする遊びだから、有酸素運動になるんですよ。ジムに通うのと同じくらいハードなはず。でも、それを感じさせないくらい楽しいから、続けられたんですよね。

撮影=杉山拓也/文藝春秋

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2023.06.02(金)
文=仲 奈々