【2023年6月】悟明老師が占う開運行動

 これからのひと月、開運のポイントとなるのは“意識を外に向けること”。例えば、海外に営業をかけたり、実際に出かけたりして行動範囲を広げる。国内なら、異業種の人と交流して見識を高めたり、行ったことのない場所を訪ね、そこで得た“気づき”を大切にする。この時期の保守的な言動は運気を下げがち。現状を変えるヒントを探すこと、ピピッときた事は、すぐさま行動に移すことが肝要です。

 開運の助けとなるアイテムは、以下の3つです。

 1つ目は「石敢當」。

 皇帝を守るべく邪悪な存在と戦う、権威ある神様「石敢當」。魔除けとして用いられた中国伝来の風習に由来していて、日本では“いしがんどう”と呼ばれ、沖縄県に多く見られます。魔物が迷い込みやすい場所などに「石敢當」と書かれた置物を配することで、災難から身を守ってもらえると信じられています。

 風獅(シーサー)の身体に「石敢當」の文字を入れたものも見つかります。こうした置物を手に入れ、リビング、オフィスのデスクの上などのよく目につく場所へ飾りましょう。お店を経営しているなら入口付近に。風獅の顔や文字の書かれた面を外に向けることがポイントです。

 2つ目は、頭が龍、体が亀の形をした伝説上の神獣「龍亀」。

 龍は皇帝、亀は万寿を意味し、招財と長寿が叶う吉祥物として知られています。また、邪悪なものを遮り、幸運をもたらすパワーがあるとも。風水に用いられる置物は銅製が主流で、概して高価ですが、近頃は、日本でも樹脂製のものが手頃な価格で手に入るようになっています。甲羅の上に小さな亀が乗っているもの、たくさんの硬貨の上に鎮座しているものなど、さまざまな趣の置物があるので、專門店のサイトなどでお気に入りの意匠を探してみてください。オフィスの机の上やリビングのよく目につくところに、龍の顔が外に向くように飾りましょう。

 3つ目は「五帝銭」。

 中国清朝の皇帝のパワーを象徴する吉祥物で、五帝とは、順治帝、康煕帝、雍正帝、乾隆帝、嘉慶帝のこと。権威ある5人の名が刻まれた古銭には、皇帝たちの“帝運”が宿るとされ、そのレプリカを繋げた飾り物が招財や厄除けのお守りとして使われています。

 順治帝は事業運、康煕帝は財運、雍正帝は仕事運、乾隆帝は健康運、嘉慶帝は結婚運を高めてくれるという解釈も。バッグのチャームにしたり、車内に吊るしたり、オフィスのデスクに飾るなどして、苦境を乗り切るパワーを授けてもらいましょう。

 6月の吉方位は北と西。寺社に参拝するときは、この方角へ。開運のキーパーソンに出会える可能性も。悩み事があるときは、この方角への散歩をおすすめします。

悟明老師(ウーミン ラオシー)

「易屋軒命理」算命師。祖父の代から続く占術家で、一子相伝の奥義を受け継ぐ。占い歴は25年。本サイトでは東洋の占星術「十二太歳宮理論」に基づく干支の運勢を「鳥卦」によって詳細に解説。
台北市饒河街夜市内(饒河街220號の前)での鳥占いは、連日、長蛇の列ができる人気ぶり。生まれ年と質問を伝えると、神鳥が中国タロットのカードをついばみ、先生が解読。探し物が見つかるとのクチコミ多数。
※鑑定は17時30分~23時まで。鳥卦(約10分)は、一問につき300元。通訳を希望すれば、専属の通訳者がネット電話ごしに説明してくれる。鳥卦以外にも紫微斗数、四柱推命などのパーソナルな占いの依頼も可能。電話番号:0930-763-546(中国語対応)

Column

台湾発! 悟明老師が世界を占う

台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。

2023.05.30(火)
文=堀 由美子