台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!” と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2023年6月】悟明老師が占う「世界の動き」
これから始まる6月は、世界中で経済活動が飛躍的に活性化する兆しが見てとれます。それ以上に喜ばしいのは、人々の笑顔が増えそうな星回りであること。コロナが完全に終息したわけではありませんし、気持ちが暗くなるニュースも少なくない今日この頃ですが“現状を変えていこう!”という強い気持ちで前進していくなかで、おのずと笑みがこぼれる時がやってくるように思います。
今月の鍵となる4つの星から導き出されるキーワードは、太陰星=経済&事業の発展、キーパーソンの登場。天同星=口福、健康、長寿。天機星=学びと知恵。巨門星=輸入業、宿泊&観光業の好況、旅行の活性化。先月に引き続き、人々の往来が増え、経済への好影響が期待できるひと月です。
では、各国の運気を見ていきましょう。
南アメリカ=紫微・天府星には、吉星の月徳が入ってきます。好ましい出来事が多いひと月で、産業面ではハイテクと金融業が特に有望です。政治的舌戦を示唆する凶星の指背がありますが、世界的ニュースとなることはないでしょう。
アメリカ=太陰星は、今月の鍵となる星のひとつ。吉星の化禄を伴うほか、天鉞も入ってくるため、世界経済をリードする強さを発揮しうる星回りです。特に、ハイテク、金融、農業、漁業が好調です。未知の病を示唆する凶星の陰煞がありますが、2つの吉星と銀河線でつながる天同星の好影響を受け、その力は抑えられるでしょう。
カナダ=貪狼星には、凶星の捲舌。政治的な舌戦が繰り広げられる可能性があります。産業面ではファッションや宝飾業に躍進のチャンスがあるひと月です。
ロシア=巨門星は今月の鍵となる星のひとつで、凶星の化忌を伴うほか、流血沙汰を意味する白虎も入ってきます。救いとなるのは、吉星・天魁の存在。一般市民の安全は守られることと思いますが、軍事的には大きなダメージを負うという星回りです。
対するウクライナ・ベラルーシ=廉貞・天相星には、凶星の亡神と喪門。犠牲や失うものはありますが、銀河線でつながる破軍星にある吉星・禄存の好影響を受け、最小限に抑えられると見ています。今月は星回り的にはウクライナが優勢です。禄存は、地球の安全を守るパトロールのために神様がつかわす星。1日も早く決着がつくことを願うばかりです。
ヨーロッパ&中東=天機星は、今月の鍵となる星のひとつで、吉星の化科を伴うほか、文昌と文曲星が入ってきます。デザインや設計、金融、ハイテク業に勝機があり、好況となるでしょう。ただ、凶星の羊刃と劫煞が入ってくることから、列車や飛行機など交通面でのトラブルが心配される時期。3つの吉星の力で事なきを得ますように。
インド&アフリカ=破軍星には、吉星の禄存がありますが、凶星の破碎の負の力に阻まれてしまうため、どんよりしたひと月となりそうです。ただ、水に関する産業には希望が持てる星回りゆえ、水産や海運業にはチャンスあり。また、水と金は相性が良いことから、金の採掘や金融業の発展も期待ができます。
2023.05.30(火)
文=堀 由美子