世界初のアジアにフォーカスしたラインナップ

 1973年、英国を代表するデザイナーであるテレンス・コンランによってロンドンでスタートした、家具やインテリアを扱うホームファニシングショップ「ザ・コンランショップ」。

 独自のコンセプトで暮らしまわりのアイテムを幅広く扱う、今では「ライフスタイルショップ」の名で呼ばれる業態の先駆け的存在だ。インテリアショップで植物を扱うことを一早く始めたのも、ザ・コンランショップなのだそう。

 1994年、東京・西新宿に日本1号店がオープン。店内は今までみたことのなかったデザインのもので溢れ、目の前に広がる未知の世界にドキドキした経験のある人も多いはず。

 そのザ・コンランショップの国内6店舗目、また初の路面店となる「ザ・コンランショップ 代官山店」が東京の代官山ヒルサイドテラス内にオープンした。

 ザ・コンランショップ 代官山店は、世界初となる、アジアにクローズアップしたラインナップ。コンランショップ・ジャパンの代表取締役、中原慎一郎氏と代官山店スタッフが、アジア各地にいる優れた審美眼を持つ人々とつながり、オリジナリティ溢れる視点でアイテムを選び抜いた。

 「PLAIN,SIMPLE, USEFUL(無駄なく、シンプルで、実用的に)」というテレンス・コンランのスピリットを踏襲しつつ、奇をてらったものではなく、日常に溶け込む、考え抜かれたデザインのアイテムが揃うのが魅力。アイテムは都度入れ替わるので、気に入ったものを少しずつ部屋に招いて、自宅の空間を好みのものに編集する楽しみを味わえる。

 空間デザインを手がけたのは、建築家の芦沢啓治氏。「訪れる人をもてなす住宅のような安心感と心地よさ」を大切にデザインしたという空間は、ほどよく自然光が入り、緊張を感じずにリラックスして買い物を楽しめるのが嬉しい。

2023.05.15(月)
文=CREA編集部