そして、「仕事がツラいときほど、あえて仕事以外のことをやってみる」。仕事のどん底で、私はアニメの「けいおん」にハマって涙したりしていました。本書にはさまざまな小説や漫画、アニメから金言を引いていますが、それらは擦り切れた心を救ってくれた。

 会社のなかにずっといてツラい環境だと、仕事の評価が自分の価値そのものと感じてしまうもの。でもやっぱり意識的に外に目を向けて学んでいくと、そこには広い世界が広がっている。

 外に目を向けたり、新しいことを始めるのは、最初すこしダルかったり、お金がかかったりします。でもそうやって自分らしい楽しみを見つけてゆくと、仕事もまた別の捉え方ができたり、自分のなかで刷新できたりする。

 みなさんにはそれぞれの道でメンタルを守り、サバイバル法を見つけてほしい。本書がその一助になればと心から願っています。

プロフィール
メン獄(めんごく)
1986年、千葉県生まれ。コンサルタント。上智大学法学部法律学科卒業後、2009年に外資系大手コンサルティング会社に入社。システム開発の管理支援からグローバル企業の新規事業案件まで幅広く手掛ける。2021年に退職後、医療業界全体のDX推進を目指すスタートアップ企業にDXコンサルタントとして就職。主に大企業のテクノロジーを用いた業務改革の実行支援・定着化、プロジェクト管理、運用設計が専門領域。コンサルティング業界の内情やDXトレンドを紹介し、仕事をよりポップな体験として提案するTwitter、noteが人気を博す。

2023.05.11(木)
文=メン獄