街をメインフィールドとする動物写真家の佐々木まことさんが、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は100万枚超! そのなかから厳選した傑作の数々をご紹介します。


vol.183

「ここ3年ほど下僕たちの間で爆発的に流行っている『顔カバー』なのニャ! でもこれ着けたら匂いも嗅げないし、ごはんも食べにくいし、ヒゲも隠れてしまうし……とても不便だと思うのだけどニャ? 下僕たちの生態は……まったくもって謎だらけなのニャ??」

●Shooting Memo

早いもので……コロナ禍が始まってから、この春で3年となりました。
同時に始まった『マスク』を着けての生活様式も3年となりますが……3年前の今頃は『マスク』が不足し品薄状態になって、ネット上では高額で転売する「転売ヤー」が蔓延り、街角には「野良マスク売り」が現れたりと……『マスク』を巡って日本中がパニック状態だったことも思い出します……。
2023年3月13日(月)に、厚生労働省より「マスクの着用は個人の判断が基本となります」と大幅に着用基準が緩和されましたが、まだ街中や公園などではマスクを着けた人たちが多く、いつになったら以前の光景に戻るのだろうか? とも思っております。
写真は、いつも撮影に行く漁港で、木の枝に引っ掛かった『マスク』を不思議そうに眺めている漁港野良にゃんこです。
公園や漁港に住んでいる野良にゃんこたちには、3年前から人間たちの間で爆発的に流行り始めた『マスク』(にゃんこから見ると『顔カバー』)は、いまだに頭の中が「?」マークでいっぱいになるほどの「謎アイテム」の様子でございます(笑)。

佐々木まこと(ささき まこと)

動物写真家。1968年北海道江別市生まれ、大阪府堺市在住。大阪芸術大学芸術学部写真学科を卒業後、同大学研究室に勤務。その後、'99年よりフリー。「わんこ」「にゃんこ」「どうぶつ」を関西圏を中心に全国津々浦々で神出鬼没にてストーカー撮影中。個展やグループ展などにも多数出展。著書に『ぼく、となりのわんこ』(オークラ出版)、電子書籍『となりのわんこ。vol.1~vol.3』(鈴屋出版)がある。最新写真集は『のらのいる風景』(鈴屋出版)。

Column

佐々木まことの犬猫脱力写真館

佐々木まことさんは、主に街をメインフィールドとした動物写真家。これまで、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は、ゆうに100万枚を超えます。この連載では、その中から厳選した傑作の数々を一枚ずつご紹介していきます。

2023.03.22(水)
文・撮影=佐々木まこと