コロナとともに過ごす日々が続くなかでも、街はにぎわいを取り戻し始め、きら星のように輝くパティスリーも続々と誕生しています。ホテルで活躍し、TVドラマでデザートの監修も行った人気パティシエの新店もあれば、注目パティスリーが新たに展開するチョコレート店、パティスリー界をざわつかせた凄腕パティシエの新店も。どのお店も目が離せません。
特におすすめしたい5店を集めてみると、そのスタイルと味わいは磨き抜かれ、上質さにため息がこぼれるほど。きらびやかさや斬新さを求めるのではなく、おいしさの本質を深く追求し、パティスリーの長い歴史で愛され続けてきたものに磨きをかけつつ、自分らしさを表現したお菓子の数々に、心を大きく動かされます。
【since 2022】エキリーブル

2:「マロンラムレザン」ラム酒が華やかに香る、進化系モンブランともいうべき一品。 890円。
3:「エッソンス」チョコレート、オレンジ、イチジク、グランマルニエの上品なハーモニー。 750円。
「ザ・リッツ・カールトン東京」や「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」で、ペストリーシェフを務めた德永純司さんが、2022年3月に独立開店。
華やかで洗練された装いでありつつ、味や香り、食感、季節感などのバランスを大切にし、素直なおいしさを表現したお菓子がずらりと並ぶ。


代表作の「マロンラムレザン」は、德永さんが監修し、フレンチレストランが舞台のTVドラマで登場した皿盛りデザートをケーキに。ラム酒が栗と気品高く調和し、サクサクのチュイルとメレンゲがアクセント。


équilibre
所在地 東京都品川区西五反田5-11-10
電話番号 03-6417-4882
営業時間 11:00~19:00
定休日 火・水曜、ほか不定休
https://www.equilibre.tokyo/
2023.03.25(土)
Text=Rieko Seto
Photographs=Masahiro Goda
CREA 2023年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。