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 今、大ブームとなっているタイのBLドラマ。イケメン大渋滞、というくらい、これでもかと美男子が登場する学園ものが基本で、ハッピーなラブストーリーなのが特徴だ。そしてペアで活動するのも、大きな特徴。その中でも人気のドラマ「Until We Meet Again~運命の赤い糸~」など多くの作品で共演している、オーム(Ohm)&フルーク(Fluke)の二人が、キャラクターを務めるデジタルサービスのPRのため来日した。

 一見クールだが実はおっとりしているオームこと、ティティワット・リットプラスート (Thitiwat Ritprasert)。一方、弟キャラに見えてしっかりしているフルークこと、ナタット・シリポントーン (Natouch Siripongthon)。(タイでは俳優に限らず、ニックネームで呼ぶことが一般的)。とても相性の良いペアだが、目標とする俳優像など、意外な違いが面白いインタビューとなった。


オームがお兄さんぽく僕をケアしてくれるときも

──ドラマの中ではオームさんが年上という設定が多いですが、実際にはキャリアも、年齢も、フルークさんの方が少し上なんですね。今日、お二人の話している様子を見ていてフルークさんの方が確かにお兄さんぽいな、と感じました。すごく面倒見が良いというか。

フルーク そうなんです(笑)。でもその時によるんですけどね。オームがお兄さんぽく僕をケアしてくれる時もあるんですよ。

オーム この記事が出たら、次回はお兄ちゃんと弟のドラマになったりするかもしれませんね(笑)。

──お二人が最初に共演した「Until We Meet Again」の導入部は、かなり衝撃的です。前世(1980年代)で愛しあった二人が親に交際を反対され、拳銃自殺してしまうことから始まりますが、やはりタイでもインパクトを持って受け止められたのでしょうか?

フルーク そうですね、あの部分はタイでもかなり話題になりました。

──撮影で何か印象に残っているエピソードはありますか?

フルーク ポスター撮影の時に、3メートルの深さのプールに潜って撮ったんですが、死んじゃうかと思うほど大変でした(笑)。僕は泳ぎが苦手なんです。本当にオームに助けてもらいましたので、とても感謝しているんです。今はもう少し泳げるようになりましたよ。

──オームさんは元々、水泳が得意なですか?

オーム 元々、水泳は好きでしたが、このドラマでは水泳部のエースという設定でしたから、そのために特訓したんです。僕がドラマで印象に残っていることといえば、フルークが泣くシーンの素晴らしさに感動しました。スタートの合図と同時に、涙が出てくるんですよ。すごいなあ、って思いました。もう、オーダーメイドの涙というか(笑)。

2023.02.14(火)
文=石津文子
撮影=釜谷洋史
スタイリスト=有賀多見(plus81costume)
・Ohmさんヘアメイク
メイク=Narongkrit Pantumit
ヘア=Darin Kittisares
・Flukeさんヘアメイク
藍野律子
通訳=Rica(EMU THAILAND CO., LTD.)