流行を上手に取り入れている佳子さまのファッション

河西 もったいない気もします。通学すれば愛子さまを見かける人も増えるし、週刊誌も「キャンパスライフ」を報じるでしょう。そういうことで愛子さまの人柄が国民に伝わっていくのに、それがないですから。

矢部 ファッション面で影響が出ているという友人がいました。ファッションが今どき感に欠けると言うのです。友達の服装を見て、あの服可愛い、自分も着てみようというのがないのは大変な問題だ、と。

江森 佳子さまの服装は、今どきの流行を上手に取り入れているように思います。

河西 今どきです。

江森 小室眞子さんの結婚問題でゴタゴタする前は、秋篠宮家はとても仲の良い家族だと国民から見られていました。

 

矢部 そうでした(笑)。

秋篠宮家の子供たちは良い意味で自立している

江森 多くの家庭でもやはり親と子供の関係というのは難しいのではないでしょうか。子供が成長する過程において親に反発するとか敬遠するとかはよく耳にします。眞子さんの結婚でも、そういった側面を私は感じました。天皇ご一家もとても仲良しだと言われますが、近い将来、愛子さまにも親離れの日が来るのではないのかと思います。

矢部 親子の距離ですね。

江森 子供が親と距離を置き始めるとか、子供が親から自立するということは、子供が成長していくプロセスの一つだと思います。そのことと服装問題も関わりがありそうですね。

“あるべき姿”と“自分らしい生き方”に折り合いをつけることが大切

矢部 今の学生さんは、皇室をどうとらえているのですか? 令和になる直前、「ずっと一軍でした」みたいなイケてる若い男子が「僕たちの世代は眞子さまと佳子さま、どっちが長女か次女かよくわからない」と言っていて驚きましたが。

河西 眞子さんの結婚問題があって、自分ごととして考えるようになりました。結果として「あんな制度はやめてしまえ」という意見が増えてしまったんです。

2023.01.17(火)
文=矢部万紀子