秋篠宮家の次女・佳子さま(26)が、5月6日付で、一般財団法人全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員となる。

 秋篠宮家に近い関係者は、次のように語る。

「佳子さまは以前から、手話を通じて聴覚障害者をサポートしたいとお考えで、連盟への就職も自身の強い希望だったと聞いています。また、このタイミングでの就職は、結婚にむけて進み出した、姉・眞子さま(29)と小室圭さん(29)への思いも込められているのではないでしょうか」

 佳子さまが聴覚障害の問題に関心を持ったきっかけについて、宮内庁担当記者は「2015年の2つのできごとがあるのでは」と話した。

2015年の2つの出来事

「一つ目は5月19日、都内であった『奇跡のひと マリーとマルグリット』のチャリティー試写会に参加したことです」

 この映画の主人公は、19世紀にフランスに実在した少女マリーがモデルだ。視覚と聴覚に障害があった少女が、難病とたたかう修道女と交流しながら成長する、というストーリーで、自身も聴覚にハンディキャップのあるアリアーナ・リヴォアールさんがマリーを演じた。

「佳子さまは、紀子さまや全国盲ろう者協会幹部と一緒に、この映画を鑑賞しました。視覚、聴覚、発話の3つの障害をかかえたヘレン・ケラーについての本を読み、試写会に臨まれたそうです。同席したスタッフは、佳子さまは映画鑑賞後も涙をうかべていたと話していました。また、映画をご覧になった後、同協会関係者に『手話が、神や心など形のないものも伝えられることに感動しました』と感想をお話しになりました。

 もう一つのできごとは、同じ年の9月、鳥取県米子市であった『第2回全国高校生手話パフォーマンス甲子園』で初めて手話であいさつしたことです。日本語や英語、インドネシア語の手話をこなす紀子さまからマンツーマンで指導を受け、眞子さまにもアドバイスをもらうなど、入念に準備して臨んだと聞いています。初めてには見えない堂々とした手話スピーチは評判が良かったので、佳子さまも充実感をおぼえたのではないでしょうか」

2021.05.17(月)
文=森元大樹