「眞子さまは一日でも早く結婚したいという気持ちに変わりはないようですが、女性宮家の検討が進まないなか、将来的な公務の担い手をどうするかという点は、皇室全体の課題です。

 弟の悠仁さまが天皇となるころに、サポートする皇族がどれぐらいいるのか。本来は政府や宮内庁が真剣に考えるべき問題ですが、先送りしたい姿勢がみえる現状では、結婚すれば皇室を離れる未婚の女性皇族方も気をもんでいらっしゃるでしょう。眞子さまも結婚延期から3年が経ついま、“小室さんとの結婚をとりやめ、皇室の活動に専念すべきでは”という声が世間であがっていることはお気づきと思われます」

 さらに、秋篠宮家に仕えたことがある宮内庁職員は「佳子さまは以前から姉の結婚を応援され、結婚に批判的な報道には納得なさっていないように見受けられます」と明かした。

 

眞子さまも週3日程度勤務

 皇室では、ほかの女性皇族方も様々な仕事に就いている。

 姉の眞子さまは2016年春に、東大総合研究博物館の特任研究員に就任された。現在も丸の内にあるインターメディアテクで週3日程度、勤務されている。

 また、高円宮家の長女・承子さま(35)は、日本ユニセフ協会に勤務。2013年4月に就職されてから、同協会が全国各地で出前授業などをする際のメンバーとして、和歌山県をまわるなど精力的に活動している。

 三笠宮家の彬子さま(39)も、京都産業大学日本文化研究所特別教授、京都市立芸術大学客員教授、千葉工業大学特別教授など、多岐にわたって活動している。妹の瑶子さま(37)も、2006年から日本赤十字社に常勤で勤務された。

 就職は、皇室と社会をつなぐ窓の一つだ。佳子さまの今後のご活躍も期待される。

2021.05.17(月)
文=森元大樹