豊しま春日店
東京都文京区小石川にあった「豊しま春日店」は2016年に店舗があった地域の再開発により閉店していたのだが、なんと6年ぶりに文京ガーデンの絶好の立地に2月再開を果たした。こちらは関東風にじっくり煮込んだ大きな豚バラ肉がドーンとのる「肉そば」が大人気。中でも厚いバラ肉がのった「厚肉玉そば」(770円)は圧巻である。
六文そば中延店
東京都品川区中延にある「六文そば中延店」は今年夏頃から閉店していたが、12月1日に経営も新たになって再開を果たした。味は「六文そば」のレシピを踏襲しているので、がつんと黒いつゆにカリカリのげそ天は健在である。
そば処おか田
東京都日本橋小伝馬町の「そば処おか田」は5月末から休業していたが、10月17日に再開した。店主の岡田一利さんと奥さんの2人で切り盛りする小さな店だが、ぶれない味のつゆと粋な天ぷら、茹で立てのそばが人気である。再開時訪問したが、2人ともお元気でほっとした。こちらではいつも「つけ天そば」。山椒をかけて食べる味は格別である。
「小山のきそば」が業態を変えて新展開
栃木県小山駅できそばを営業していた中沢製麺が中心となり、ユニークな店舗展開が栃木県下で行われた。中沢製麺が実質運営していた小山駅の「きそば」は今年1月14日で販売終了となった。しかし、その後「きそばの暖簾を絶やすな」という栃木魂が沸き起こった。そこで中沢製麺が麺とつゆなどの食材とノウハウを提供し、幾つかの経営者や企業が「小山のきそば」を復活させようという動きが起きたのである。
まず、小山市の広告代理店「オフィスヨシダグループ」会長の吉田英樹さんが中沢製麺に話を持ち掛けて、キッチンカー「小山のきそば号」構想がスタートし、オ1月30日にデビューした。
その後、中沢製麺公認のきそば提供店として、宇都宮市に「駅前横丁 宇都宮きそば」(運営:有限会社トライ)、足利市に「おやまのきそば 足利市駅前店」(運営:志賀産業株式会社)がそれぞれ9月1日にオープンした。大勢のきそばファンが足を運んだ様子はニュースや新聞などでも取り上げられた。こうした地域連携の動きは今後も続いていくと予想される。
2023.01.01(日)
文=坂崎仁紀