2022年12月23日(金)19:17に、月は新月となります。

 約29.5日かけて天の12星座をゆっくりと巡る月は、山羊座に入座しています。

 この時期に、どんな風に過ごすのがよいか、西洋占星術研究家の岡本翔子先生がアドバイスしてくれます。

忘れられし者の月

 今年は冬至とクリスマスイブの間に、山羊座で新月が起こります。ここでいう「忘れられし者」とは、集団の中で一人たたずむ孤独な魂を宿した子どもを指します。

 周りのみんながこの世の楽しみに夢中になる中、「忘れられし者」は、自分に課せられた人生の目標を静かに見据えています。

 この日はある意味、老成した孤独な子どもの魂が宿る日といえるでしょう。山羊座の新月は、仕事への責任感や自己管理能力を高めてくれます。

 長期的展望でしっかりと予定を組み、目標達成に向けてストイックに立ち向かう力を授けてくれます。

 ただし2022年のこの日は、新月に対し牡羊座の木星がスクエア(90度)に。

 あなたの能力を超える案件に奔走せざるを得なくなり、集中力を欠く傾向があります。

 せっかくの新月の日に人間関係で忙殺され、自分と向き合う時間が作れないのは問題です。できれば心静かに過ごせる時間を捻出してください。

 大人になるにつれ身につけてしまった垢のようなものを削ぎ落とすイメージで、この日を過ごしてみましょう。

 生活の糧としての仕事ではなく、ライフワークにしたいものを探すのにも、この新月は手助けしてくれます。

〈『MOONBOOK 2023』(MdN)より〉

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岡本翔子 (おかもと しょうこ)

占星術家。ロンドンにある英国占星術協会で心理学をベースにした占星術を学ぶ。CREAでは創刊号から星占いを担当。月に関する著作・翻訳も多く、月の満ち欠けを記した手帳『MOONBOOK』は、17年続くロングセラーに。モロッコへの造詣が深く、砂漠で月や星を眺めるのがライフワーク。月と美容、ボディケア、料理などを絡めた記事も好評を博している。

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