ラミヤ もちろん、文化の違いはあります。私は7歳のミアをひとりで自分の部屋に行かせ、ひとりで寝るように育てています。でも日本では親が子供の近くにいてあげて、川の字になって寝るご家庭も多くありますよね。そういう子育ての文化の違いには、いまだに悩んでいて、両方のあいだでバランスを取ることが必要なんだと思いますね。

 この仕事をしていてラッキーだなと思うことは、彼女を私の仕事場に連れて行けるんです。いろいろな人に会ったりして、私以上に地元の皆さんや、私と一緒に働くスタッフたちの中に溶け込んでいます。

「誰かが支えるばかりではなくて、それぞれが支え合う」

――そして最後に、夫の一篤さんは、公私にわたるパートナーですよね。ラミヤさんにとってどんな存在ですか?

ラミヤ 夫は学生の頃から、すごく優秀でした。そして「家族を大切にしたい」というお互いの価値観が合っていた。自分が自分らしくいないと、夫とのつながりが本物ではなくなります。その気持ちは大切にしていきたいです。

――お互いを尊重し合う関係を築いているんですね。それは仕事上でも同様でしょうか?

ラミヤ 家に帰ってから、よく仕事の話もしますよ。それぞれが好きな仕事をしています。誰かが支えるばかりではなくて、それぞれが支え合う。毎日のことですから、例えば朝、子供のお弁当を作るのだって大変。それでも子育てと仕事、家族で助け合いながらやっていきたいですね。

2022.11.13(日)
文=山崎まゆみ