この記事の連載

プロジェクトには地元の学生たちも参加

 タイムマシンに見立てられたピンクの列車は2両編成。1両目は原氏が手がけており、2両目は青森県立黒石高等学校情報デザイン科による連携企画<弘南鉄道沿線風景2022 高校生による「記憶の未来」>が展示されています。

 学生たちは「記憶の未来」というテーマの下、弘南鉄道沿線に住む11人にインタビュー。その取材活動の中で印象に残ったキーワードを拾い出し、それを中づり広告という形で制作物に落とし込みました。

 プロジェクトでは列車の中だけにとどまらず、原氏が地域の方、およそ30名にインタビューした映像作品が弘前れんが倉庫美術館や弘前駅、平賀駅、黒石駅の各場所でも上映されています。

 地域の人々へのインタビューを行い、各人に歴史を振り返ってもらい、その中から未来に繋がる言葉を紡ぎ出した映像作品です。

 一人ひとりの歴史が積み重なり、土地の歴史となり、未来を創っていく。もしかするとこの地球に住む私たちは同じピンク色の列車に乗る同士なのかもしれない、そんな風に感じられるプロジェクトです。

 《AOMORI MAPPINK MEMORY 「記憶の未来」》では沿線の地域の魅力を感じられるスポットの案内が書かれた冊子も配布(PDFはこちら)されています。そのガイドを片手に旅に出れば、更に弘前~黒石の魅力を感じられることでしょう。

» 写真を全てみる

《AOMORI MAPPINK MEMORY 「記憶の未来」》

日時:2022年9月14日(水)‒11月13日(日)
会場:
弘前れんが倉庫美術館(市民ギャラリー) ※ 火曜日休館
弘南鉄道 弘南線の特別車両
弘南鉄道 弘前駅・平賀駅・黒石駅(9:00-19:00)
JR弘前駅 津軽ラウンジ内(7:00~23:00)
https://nanjo.com/mappink-2/

特別冊子
https://aomori-art.jp/pdf/aomori-art-book.pdf

次の話を読む奈良美智の故郷での展覧会を振り返る 「もしもし、奈良さんの展覧会は できませんか?」展が弘前市で開催中

← この連載のはじめから読む

2022.11.02(水)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘