2:カメラ──日々の撮影を楽しみたければSEはキツい?
iPhoneのカメラは、製品のグレードの違いが如実に出る部分です。上位のProモデルはメインカメラに加えて望遠、超広角という計3つのレンズを搭載していますが、iPhone 14とiPhone 13はメインカメラと超広角という2レンズ構成、さらにiPhone SEはメインカメラのみで、ほかの製品にはどうしても見劣りします。
またiPhone 14やiPhone 13は、ナイトモードやシネマティックモードなどの詳細な撮影モードを搭載していますが、iPhone SEはそれらは非搭載です。メモ用途で使うのならば問題ありませんが、日常のさまざまなシチュエーションで撮影を楽しむには、やや力不足です。長く使っていると不満が出てくることでしょう。
ちなみにiPhone 13は、レンズの構成自体はiPhone 14と同じですが、iPhone 14は歩きながら動画を撮影した時に手ブレを防ぐアクションモードに対応していますので、動画を撮る機会が多い人はiPhone 14のほうがおすすめです。
もっともiPhoneでの撮影を極めるならば前述のProモデルという選択肢もあるだけに、予算との兼ね合いでなかなか悩ましいところです。
3:画面の明るさ──屋外利用での見やすさにかなりの差
iPhone 14とiPhone SEの違いとして、意外と見逃されがちなのが、画面の最大輝度の違いです。iPhone 14とiPhone 13は最大800ニト、ピーク時1200ニトという明るさなのに対して、iPhone SEは625ニトと全体的に暗めです。
「でも、ふだんから明るさを100%にして使っているわけじゃないし、たいして問題にならないのでは?」と思うかもしれませんが、これらが決定的な差になって現れるのが、直射日光下での利用です。
直射日光下では画面の輝度は最大になるよう自動調整されるため、明るければ明るいほどよく、そのため、iPhone 14とiPhone SEを屋外で並べると、見やすさの差は歴然。特に色が黒く沈んだ部分については、iPhone SEは見られたものではありません。屋外でiPhoneを使う機会が多い人は、こうした点もチェックする必要があるでしょう。
2022.10.20(木)
文=山口 真弘