キンプリに「愛のすべて」を提供
――2018年に、King & Princeに「愛のすべて」を提供(作詞作曲)されることになったのも、メリーさんの後押しがあったのでしょうか？
詳しくは知りませんが、おそらくそうではないでしょうか。結果的に、久しぶりに音楽の仕事をすることになりました。
King & Princeのファンは若い方ばかりですし、昭和の時代に歌を作っていた私でよいのかと思ったのは事実です。でもK-POPやEDM等とは少しジャンルが違う、私が作ってきた音楽をメリーさんがお好きでいてくださったのなら嬉しいです。最近のKing & Princeは王子様路線だったデビュー当初からイメージが変わり、踊りも上手でとても格好いいですよね。時代に合わせたジャニーズ事務所の変化も感じます。
――最近では、エイジングスペシャリストで、資生堂のキャンペーンガールでいらした朝倉匠子さんと共同で、マダムヴォーカルグループ「The Fujiyama Sisters」をプロデュースされました。「The Fujiyama Sisters」は、朝倉匠子さん、ナオミ・グレースさん、林優子さんがメンバーで、宮下智として少年隊に提供された「まいったネ 今夜」のカバーを披露しています。
朝倉匠子ちゃんとは、以前からお友達でした。プロデュースといった構えたものではなく、「あ、彼女たちがこの歌を歌ったらいいのに」ってフワッとビジョンが生まれたんです。ジャズを得意とする方達だからぴったりではと思い、自主制作盤でCDも制作しました。
プロモーションビデオの撮影にあたっては、ニッキ(少年隊の錦織一清さん)が、振り付けのアドバイスをしてくださいました。「The Fujiyama Sisters」の3人は50～60代のメンバーです。年齢を重ねても、新しいことに挑むのは素晴らしいですよね。日本社会がもっと、歳を重ねた女性の良さに気が付いてくれるといいなと思っています。
――現在、娘さんはアメリカにいらっしゃるんですか？
娘はロサンゼルスでテレビのプロデューサーをしていて、母の私よりも稼いでいるんじゃないかな(笑)。ジェームズ・コーデンという俳優をご存じですか？「ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」という番組の司会者です。ジェームズとハリウッド俳優などのゲストが車でドライブしながら歌をノリノリで歌う、「カープール・カラオケ」というコーナーは日本でも紹介されたことがあるので、ご存じの方がいるかもしれませんね。そのジェームズ・コーデンの会社で仕事をしていて、エルトン・ジョンのコンサートや、ヴィクトリアズ・シークレットのショー等に携わっていました。
音楽も好きで、バイオリンが上手いのです。12月に招待されたタイのコンサートでも、私のピアノに合わせて、彼女がバイオリンを弾くんですよ。
――今後は、チョコレート作りと音楽制作、どちらの活動も続けていかれますか？
はい、チョコレートを作るのも、音楽を作るのも楽しいのです。自分の気持ちがワクワクして楽しいことって、何時間やっても疲れないし、苦にならない。もちろん、嫌なことであっても我慢して、一生懸命努力することは素晴らしいです。でも、自分が楽しいことをやることにも、大きな意味があるのではないでしょうか。人生100年の時代ですから、いくつになってもワクワクすることは見つかるし、それに熱中することはアンチエイジングにもなるのでは、と思っています。
世田谷トリュフ
所在地 〒158-0083 東京都世田谷区奥沢2-7-10 プチハイムシマダ101
営業時間 13:00～18:00
定休日 月曜日・火曜日
電話番号 03-6459-5741
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2022.10.16(日)
文＝石津文子
撮影＝深野未季
