海沿いの立地から、近くはディズニーリゾート、レインボーブリッジ、東京タワーやスカイツリー、遠くは房総半島から富士山に至るまで関東の有名観光名所を一望できる。
国内に現存する最古の屋上観覧車は登録有形文化財に
名古屋栄三越 観覧車(愛知県)
1954年、オリエンタル中村百貨店がオープンすると同時に、3階屋上に初代の観覧車が設置された。1956年、オリエンタル中村百貨店が7階まで増設される際、8階である屋上に新しい遊園地がオープンし、2代目である現在の観覧車が営業開始した。高さ12m、1回300円で2周乗ることができた。1980年、オリエンタル中村百貨店が名古屋三越百貨店に変わったあとも観覧車は回り続け、2005年7月まで営業していた。国内に現存する屋上観覧車として日本最古の物であり、2007年には登録有形文化財に指定された。
現在乗ることはできないが、メンテナンスを兼ねて毎週日曜の正午と午後3時には、人を乗せない状態で動くところを見ることができる。
東山動植物園 大観覧車(愛知県)
東山動植物園の中にある遊園地エリアで稼働中の観覧車は、ゴンドラが動物の形をしている。緑のコアラ、黄色のカバ、ピンクのゾウ、青のペンギン、そして茶色のサルかと思いきやどうやら孫悟空のようだ。動物に合わせて耳の形がそれぞれ違い、ゴンドラの色を塗り分けているだけではないところが楽しい。
観覧車が設置されたのは1987年。1999年に現在の動物のゴンドラに取り換えられた。観覧車の高さはおよそ40m、一周わずか6分と小さめだが、小高い丘の上に立っているため、頂上からは名古屋の街を見渡すことができる。
堀内公園 観覧車(愛知県)
1992年、安城市の市制40周年の際作られた堀内公園。それと同時に設置された有料遊具はどれも50円~100円で乗ることができる。中でもひときわ目立っているのが観覧車。枠組みの外周にはさらに小さな輪が連続して並び、その輪の中にゴンドラがぶら下がっているという、今までにない形をしている。
2022.09.09(金)
文=あさみん