「とびきりおいしい、フィナンシェとクレープのお店ができた」と聞いて、阪急電鉄今津線の宝塚南口駅に降り立ちました。駅前の大規模な工事は、移転した宝塚ホテル跡地のマンション建設。目指すお店「ラ・フルール フィナンシェ&クレープ」は、駅から徒歩1分ほど。通りから奥まった所にあり、オリーブの木と立て看板が目印です。
お店の中には、甘い香りが漂っています。クレープは注文が入ってからクレープメーカーに生地を流してくるりと広げ、1枚1枚ていねいに焼き上げられます。「最高級クラスの小麦粉、きび砂糖、米油など、使用する材料にこだわりました」と、店主・畑 ちとせさん。
一番人気は、フランス産のエシレバターを使った「シュガーバターホイップ」。畑さんが生地にたっぷりとエシレバターを塗ると、芳ばしい香りが広がります。
焼きたてのクレープは、表面がパリパリで中面がもっちり。ほんのり甘いホイップクリームがたっぷりで、シンプルなのに芳醇で、夢中になるおいしさ。
「キャラメリゼ バナナホイップ」は、注文があってからバナナをキャラメリゼするていねいな作り。カリカリ食感で甘苦いバナナとコク深いホイップクリームとの組み合わせが抜群。
そして、一番の話題が、1日20食限定の季節メニュー。春の「贅沢いちごホイップ」、夏の「丸ごと白桃ホイップ」に変わり、秋は「贅沢ぶどうホイップ」です。
2種類のぶどうとホイップクリームがたっぷり。生地を焼く際にホワイトチョコを散らしたり、自家製のぶどうソースをかけたり。畑さんのこだわりが極上のおいしさの秘密。フルーツのさわやかさとホイップクリームの甘さ、チョコのコクを堪能できる、大人のためのおやつ。
食事クレープ、ハム&半熟たまご&チーズの「コンプレ」、ツナ&オニオン&チーズの「ツナメルト」もあって、男女問わず大人にも子供にもうれしいおやつ。焼きたてをほおばりたい。
2022.09.11(日)
文・撮影=そおだよおこ