洛中から北へ。
“海の京都”とも呼ばれる日本海に面した丹後半島には独特の食文化が息づいている。
海と山の幸、上質な水や発酵文化が育んだ丹後ならではの美食。その原風景を感じる丹後半島・宮津市エリアのおすすめ3軒をご紹介。
» 伊根の絶景に没入できる場所「舟屋日和(ふなやびより)」
» 伊根の舟屋を体感するなら、舟屋の宿へ「伊根の舟屋 雅(いねのふなや みやび)」
伊根だからこそできた大粒牡蠣
◆奥伊根温泉 油屋(おくいねおんせん あぶらや)

伊根湾は、舟屋の存在からも分かるように穏やかだ。出入り口に青島があり、潮の流れや干満の差が少なく、だからこそ、養殖している牡蠣が流されることなく大きく育つ。

その地の利から誕生したのが、新ブランド「夏珠」。伊根を代表する名旅館「奥伊根温泉 油屋」では、宿泊者の夕食のほか、週末限定の日帰りランチでも「夏珠」を堪能できる。

大きな身を生かし、お造りの主役になり、しゃぶしゃぶや竜田揚げにも。加熱しても身が縮まらないのは、身が凝縮しているからこそ。

お盆を過ぎると身が小さくなってくるため、シーズン終了となる。
奥伊根温泉 油屋(おくいねおんせん あぶらや)
所在地 京都府与謝郡伊根町字津母570
電話番号 0772-32-0972
【日帰り昼食プラン】
営業時間 11:00~14:00
定休日 月~金曜(祝日は営業)
https://www.ine-aburaya.com/
2022.08.20(土)
Text=CREA編集部
Photographs=Asami Enomoto
Cooperation=Kyoto Tourism Federation
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。