髪は乾かした方がいいの? 自然乾燥じゃダメなの?

 お客様からは、「面倒だから、ドライヤーは使わない」という意見もよく聞きます。ですが自然乾燥に頼ると、髪型がうまくキマらないだけではなく、髪や頭皮に悪影響が起きる可能性があります。ここでは、「ヘアスタイル面の悪影響」とは違ったデメリットをお伝えします。

・自然乾燥すると、臭くなる

 最も避けたいのは、「生乾き臭」が付いてしまうことです。洗濯物は一度生乾きになると、洗濯し直しても生臭さが残ります。同じように、シャンプーし直しても頭が生臭いままになってしまうのです。

 生乾き臭は雑菌の繁殖によって起きます。一度臭いが付くと、殺菌消毒しないことにはなかなか取れず、かといって頭に漂白剤や熱湯をかけるわけにもいきません。これは特に、多毛なロングヘアの方が髪を自然乾燥させたときに起きがちです。先述した「耳の裏」と「襟足」に水分がいつまでも残り、ここに菌が繁殖してしまうのです。

・自然乾燥すると、フケ、痒みがでる

 自然乾燥すると、皮膚が乾燥し過ぎてしまうというデメリットがあります。

 ドライヤーで頭皮を乾かすと、付着している水分を適度に飛ばせるため、皮膚の過度な乾きを防げます。特に冬場は湿度が低くなるので、注意が必要です。

 

具体的な「爆速で乾かす」方法

 では、具体的に「速く乾かす」方法とは?

(1)まずは、念入りにタオルドライ

 まず、念入りにタオルドライをすることで、劇的にドライヤーの時間を短縮できます。タオルでしっかり水分を吸ってからドライをするのと、滴るほど水分が残ったままドライヤーをかけ始めるのとでは、最大5分程も乾かす時間がかわります。非常に重要なステップなので、髪の毛を拭くためだけに、2枚目のタオルを用意してもいいくらいです。

 また、ミディアム~ロングヘアの方はしばらくタオルでぐるぐる巻きにしてから乾かすのもよいでしょう。タオルを巻いている時間が長過ぎると、クセがつきやすいデメリットはありますが、速く乾かすためには十分に効果的です。

2022.07.31(日)
文=操作イトウ