――韓国でデビューする日本人たちと似たような境遇かと思うのですが、彼ら彼女らのことはどんなふうに見えていますか?
SOLI 韓国人としても、外国で活動するアーティストとしても、本当に尊敬しています。K-POPのアーティストになることは、韓国人ですら相当難しくて厳しいのに、外国から来て職業にするということは、アイドルに限らずとも寂しくて大変なことだと思います。それを乗り越えて、高い目標を達成したということに、心から尊敬しますし、私もそんな覚悟を持っていたいと感じています。
――特に注目している日本人メンバーはいますか?
SOLI TWICEのサナさんって、とてもしっかりしたマインドを持っているので、私もそうなりたいと思います。パフォーマンスでは最近話題のBillieのツキさん、すごいですよね。ステージに臨む姿勢が私も学ぶべきだと思って、一生懸命見ています。いつかK-POPの皆さんとも、一緒にお仕事できる機会があればうれしいです。
SOLIさんが感じる「日韓のアイドルの違い」
――SOLIさんから見て、日韓のアイドルの違いとは?
SOLI 個人的な見方ですが、韓国のアイドルは、アーティストというジャンルの中にアイドルも含まれていると感じます。
日本のアイドルは、アーティストとはある意味で別のジャンルと思わせる側面もあり、ファンとのコミュニケーションにも重きを置いて、絆を築きながら成長していく独自のスタイルがあると感じます。Perfumeやでんぱ組.incの場合は、アーティストとアイドル両方のスタイルを持っている感じがしますね。
ミームトーキョーも、もちろんファンとの絆を重要視していますし、アーティストとしても広く認められる存在になりたいです。
――SOLIさん21歳ですよね!? お話が完璧すぎて。日本のアイドルとして頑張って行くという決意を感じます。
SOLI ありがとうございます。本来なら日本で活動を始める予定だった2020~21年にかけては色々思いがまとまらなくて、去年は一番しんどかったですね。私が歩んでいるこの道が合っているのか、自分だけ止まっているんじゃないか、と思ったり。
2022.07.29(金)
文=筧 真帆