――韓国でJ-POPは基本的にテレビで流れないですし、ネットがあるとはいえ、J-POPと出会うことが難しくないですか。

SOLI 入口はYouTubeからの人が多いと思います。本当は権利的にダメだと思いますが、翻訳歌詞をつけた映像もたくさんありますし、そういうのを見ながら好きになって行きますね。J-POPだけを聴くと言うより、K-POPもJ-POPも好き、という感じで複合的にエンタメが好きという人が多いです。

――SOLIさんも好きなK-POPチームがありますか?

SOLI 子供のときはBIGBANGが好きでした。最近だと (G)I-DLEが好きです。メンバーが作詞作曲もするので、あんな風になりたいと憧れています。私は自然と、作詞作曲ができるメンバーがいるグループを好きになるようです。

 

オーディションの際は、あえて東京に飛んだ

――だからJ-POPもバンドから好きになったんですね。そして『でんぱ組虹コンJr.メンバー募集オーディション』の開催が2019年2月でしたが、当時は学生ですよね? どうして受けようと思ったのでしょう。

SOLI オーディションを受けたときは高2~3の年でした。ステージで歌ってみたいという夢があったのと、当時でんぱ組が大好きで、オーディションを受ければメンバーに会えると思っていたんです(笑)。メンバーに会いたい目的半分、真剣に歌手になりたい思い半分で志願しました。

 オンライン審査もあったのですが、あえて東京へ直接行ってオーディションを受けたところ、運よく合格したんです。

――アイドルのファンとしてだけでなく、ご自身もステージに立ちたいという思いが元々あったと。

SOLI ずっと憧れはありました。カラオケで1時間同じ曲を歌い続けたりとか、一生懸命ひとりで練習していました。養成スクールなどは通っていません。

 音楽の仕事って、安定しないし、才能がある人ばかりという、ハードルが高いイメージで、興味はあったけれど勇気が出せなかったんです。でも、勇気を出してオーディションを受けたことで、こうして音楽を仕事にできるようになりました。

2022.07.29(金)
文=筧 真帆