
知恵と工夫次第でさまざまな料理が作れる、焚き火グルメ。
「焚火カフェ」を主宰しているアウトドアライフアドバイザーの寒川一さんに、簡単に作れる焚き火グルメを教えてもらいました。
» まずは焚き火の注意点&必要な道具をチェック!
» 薪割り、火おこしなど手順を徹底解説
お湯を沸かしながらホットドッグサンドとピザを作る
「焚火カフェでは、日没のタイミングに合わせてコーヒーを出すようにしています。
湧き水を入れたケトルを火にかけつつ、ソーセージを炙ったり、スモアをつまんだりしながら、風や雲を読み、自然と対話するように 焚き火を進めるのも醍醐味。
そして、最後に夕日を眺めながら、焚き火で煮出したコーヒーを味わうひと時がとても豊かで、茶道につながるものを感じます」(寒川さん)
今回は、簡単な道具と材料で楽しめる、熾火(薪や炭の炎が収まり、芯の部分が真っ赤になっている状態)を使った焚き火グルメを紹介します。
まず、水を入れたヤカンを焚き火台の縁に置いてお湯を沸かします。このタイミングで、サンドイッチ用の食パンも焼き始めます。
焚き火料理では「平たい石」が大活躍。食パンを焼く時も石に立てかければ、網がなくても上手に焼くことができます。

パンに挟むソーセージを焚き火フォークや金串に刺します。薪や石などを使って炎が直接当たらない場所に固定して、皮が裂けないようにじっくり炙ります。


焚き火料理は、同時進行で複数の調理をこなしていくのも醍醐味。食パンやソーセージを炙りながら、ピザも焼いていきます。ピザをフライパンにのせ、最初に直火で底面を焼きます。

ピザの底面が焼けたら、焚き火台の下にピザを入れて表面を焼いていきます。なお、この方法は、足が低い焚き火台でしかできないので注意しましょう。
2022.05.31(火)
文=田辺千菊(Choki!)
撮影=深野未季