一般的には認知度の高い「寝癖直しスプレー」ですが、内容分のほとんどは水分で、トリートメント成分の含有量が少ないのが実情です。そのため、コスパ面でも他のスタイリング剤やヘアケア用品の方が優位性が高く、美容師がオススメすることはほとんどありません。
なぜカタカナの商品名が無限に増えるのか?
スタイリング剤は、トレンドに対応した新しい製品が常に生まれています。様々なニーズに合わせて「種類」が増えるのは仕方がありませんが、同じような商品なのに、なぜその「呼び名」が増えてしまうのでしょうか?
これは「ビジネス用語」に似ています。“新しい概念”として生まれる呼び名は、外来語が由来でカタカナが多く、フレーズを聞いただけでは意味がわかりにくい。ですが、その“微妙なニュアンス”が共有できる人同士では、話が早いのです。
ファッション業界もまた、同じようでいてちょっと違う、そんな“微妙なニュアンス”を含んだフレーズにとても敏感です。
ですが、「ビジネス用語」は言葉の定義がはっきりしているのに対し、「ファッション業界の用語」は曖昧な表現になりがちです。この捉え所のない取っ付きにくさが、消費者を困らせてしまうのかもしれません。
わからないことは美容師さんに聞いてみましょう
常に新しいものを求めるのは、業界の性かもしれません。ですが、その「呼び名」を覚えていないからといって、時代遅れになる訳ではありません。
あくまでも“微妙なニュアンス”でしかないので、難しい部分は美容師さんに聞いてみるのがよいでしょう。そして、美容師さんの小難しい業界用語はサラッと受け流して、イイトコ取りするのがいいかもしれませんね。
2022.04.29(金)
文=操作イトウ