やり方は2通りあります。

 ひとつは、少し湿らせたハンドタオルを耐熱性のポリ袋などに入れて電子レンジで1分間加熱し、それを使って耳と耳のまわりを温めるやり方です。

 もうひとつは、ホット専用のペットボトルを使う方法です。容器を用意し、中に200㎖の熱湯と100㎖の水を入れて上下に振って混ぜ合わせ、両耳にあてます。

 どちらの方法も、次に紹介する「完骨」というツボにあてるとよく効きます。

 気圧対策のために耳温熱を実践しているのが、キャビンアテンダント(客室乗務員)。キャビンアテンダントは、気圧の変化が激しい飛行機の中で仕事をしています。そのため、ホットタオルを入れた紙コップを耳にあてて耳抜きしているのだそうです。もちろん、お客様に見えないところでですが。

 

耳の後ろのツボ

 耳の後ろにあるツボを刺激することでも、血行をよくすることができます。

 ツボは、東洋医学で「血」や「気」が滞るポイントとされ、押したり温めたりすることで流れがよくなるとされます。

 オススメのツボは、耳の後ろにある「完骨(かんこつ)」、「頭竅陰(あたまきょういん)」、「翳風(えいふう)」の3つです。

 とくに「完骨」は首から頭にかけての血行をよくするツボなので、めまいや頭痛といった症状に対しての効果が大きく、さきほど紹介した耳温熱もここにあてて温めることがポイントになります。

 ツボを刺激する方法はいろいろありますが、左右の人差し指で軽く押すのがもっとも簡単でしょう。体調が悪くなりそうなタイミングになったら実践してみてください。くるくる耳マッサージや耳温熱と同じような効果を期待できます。

タオル体操

 タオルを使った簡単なストレッチでも、内耳の血行が改善します。

 首から耳にかけての血行をよくするタオル体操は、首のつけ根が伸びることを意識して取り組んでみましょう。とくに頭痛の症状がひどい人にはオススメのストレッチです。下記(1)~(4)の手順で3セットほどくり返してください。

 (1)首にかけたタオルの両端を手で握る

 (2)手に持ったタオルを斜め上にゆっくり引っ張り上げる

 (3)目線を上げてタオルに首をあずけ、10秒間呼吸をする

 (4)そのままの状態で、あごを上下させて10回うなずく

 くるくる耳マッサージ、耳温熱、耳の後ろのツボ刺激、そしてタオル体操を試してみて、自分にもっとも効果のある方法を症状が現れるタイミングに合わせて実践するようにしましょう。

2022.04.30(土)
文=佐藤 純