気象病の症状、とくに急性の痛みをやわらげるためには、薬を飲むタイミングを適切に計る必要がありますので、自分自身の痛みを見える化することにはとても大きな意味があるのです。
日誌をつけるとわかってくるのが、自分の体調がいつのタイミングで悪くなるのかということ。天気が崩れる前日の人もいれば、2、 3日前の人もいるでしょうし、なかには天気が回復してくるときという人もいるでしょう。
タイミングがわかれば、事前に対策を施すことで症状をやわらげることもできますし、まったく症状が現れない状態にできることもあります。
まず、気圧の影響を受けやすい人のための対策を紹介しましょう。
気圧の影響を受けやすい人は、内耳にある気圧を感じるセンサーが敏感に反応するようになっています。そのため、わずかな気圧の変化でも症状が現れてしまうのです。
原因は、内耳の血行不良。症状が現れるタイミングの前に血行をよくしておけば、内耳のセンサーの感受性が下がり、気象病の症状をやわらげることができます。
くるくる耳マッサージ
内耳の血行をよくする方法として最初に紹介するのは、“くるくる耳マッサージ”。やり方はとても簡単です。下記(1)~(6)の手順でやってみてください。
(1)両耳の上部を軽くつまみ、5秒間、上に引っぱる
(2)両耳の真ん中を軽くつまみ、5秒間、横に引っぱる
(3)両耳の下部を軽くつまみ、5秒間、下に引っぱる
(4)両耳の真ん中を軽くつまみ、横に引っぱり、そのまま耳を前から後ろにゆっくり大きく5回まわす
(5)両耳を包むように曲げて、5秒間キープする
(6)両耳を手のひらで覆い、円を描くように前から後ろにゆっくり5回まわす
耳がポカポカと温まってきたのではないでしょうか?くるくる耳マッサージのいいところはセルフケアで即時効果も期待できるところにあります。
耳温熱
次に紹介するのは、シンプルに耳を温める“耳温熱〞。
2022.04.30(土)
文=佐藤 純