記録するのは、次の6項目です。

 (1)日付

 (2)天気予報

 (3)実際の天気

 (4)気圧

 (5)痛みを感じた場所

 (6)痛みの強さ(度合)

 (4)の気圧を調べるのが難しければ、スマートフォンのアプリなどを活用してみてください。これらに加えて、「薬を飲んだ」、「運動をした」、「ストレスを感じた」など、その日で補足すべきことがあれば、一言メモとして残しておきます。

 (5)の痛みを感じた場所や(6)の痛みの強さ(度合)に関しては、ハッキリとした痛みでなくても構いません。なぜなら、めまいや耳鳴り、生あくびといった些細な症状も気象病の可能性を示唆しているからです。

 

日誌をつけて自分の痛みを把握する

 ほかにも「頭がふわふわして集中できない」、「しっかり寝たのに眠気に襲われる」など、ちょっとした体の変化も気象病の予兆を示している場合が多いので、“具合が悪くなる予感”も併せてチェックしておきましょう。

 こういった痛みを記録する日誌を1か月ほど続けてみてください。1か月を目安とするのは、自分の体のリズムを把握すると同時に、晴れ、曇り、 雨、 といったさまざまな天気の変化も十分に観測することができるからです。

 ていねいに書こうとすると日誌をつけること自体が苦痛になってしまいますので、内容に関してはメモのような箇条書きで問題ありません。ちょっと時間ができたときなどに、スマートフォンのメモ機能や手帳などに書いてみましょう。なによりもまずは日誌をつけ続けることを心がけてみてください。

 もし自分で日誌をつけることができない場合、たとえば小さい子どもであれば、そもそも自分の不調をうまく言葉であらわせないことも多いので、そういうときには親御さんが一緒になって、あるいは育児日誌のような感覚で日誌をつけてあげましょう。

 こうして1か月ほど日誌を続けていると、天気と痛みの関連性が明らかになり、自分のなかでも具合の悪くなるパターンが見えてきます。

2022.04.30(土)
文=佐藤 純