――ケインさんも最近はゲーム関係のお仕事がかなり増えています。
ケイン ここ3、4年はゲーム関係の仕事が多くなりました。コロナ禍になってからはテレビや映画の撮影ができなくなってしまった時期がありましたけど、ゲームの仕事の場合は、現場に行かなくてもオンラインでイベントとかに参加できてましたね。
そういうのもあって、芸能界でもコロナ禍になってからゲーム配信とかを始める人が増えているような気がします。芸能事務所にもeスポーツ部とかゲーム部ができているくらいですし。それくらいゲーム業界自体が盛り上がっているんだと思います。
「竜巻旋風脚はできないけど、それに近い技は練習すれば…」
――ちなみにゲームの仕事がほかの仕事に生かされるということはあるのでしょうか。例えばアクションゲームの動きを、実際のアクションシーンで真似してみるみたいな。
ケイン それはありますね。僕が日本に来たばかりの時に格闘ゲームをたくさんやっていたのは、自分のアクションで使えるものがないか、ゲームからヒントを得ていたというのもあるんですよ。それでいろんな格闘ゲームをやってみて、新しいアクションとか技のコンビネーションを研究していました。
18歳くらいの時、ストリートファイター以外に「バーチャファイター」も結構やっていたんですが、そこでブレイクダンスっぽい動きをするキャラクターがいて。「こういう動きをアクションでもできないかな?」と思って、2年間くらいブレイクダンスを習ったこともありました。
さすがに「ストリートファイター」の竜巻旋風脚はできませんけど、それに近い技は練習すればできるようになる。だからアクションで使えるものが何かないかなと思った時は、いまでもゲームからヒントをいただいたりしていますね。
――ありがとうございます。ケインさんは今後、ゲーム関連でやってみたいことはあるのでしょうか。
ケイン いまはとりあえず、娘と一緒にゲームをするのが夢ですね。最近は毎日娘と一緒にNintendo Switchの「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」をやっているんですけど、すぐに飽きちゃうんですよ(笑)。だから少しずつ進めています。でも子どもはすぐに上達するから、そのうち僕よりうまくなっちゃうかもしれませんね。
写真=石川啓次/文藝春秋
2022.04.24(日)
文=「文春オンライン」編集部