今回は、「シャンプーのやり方」についてのお話です。

 そもそも「シャンプーのやり方」は子供の頃に親に教わった程度。その親のやり方が正しいのか、間違っているのかすらもよく分からず、我流を貫いている方も多いはず。

 美容師は1日に何十回もシャンプーをしてきた、シャンプーのプロです。そんな美容師目線で提唱する、「これだけはやって欲しい」シャンプーの仕方の「基本のキ」について解説します。

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1. シャンプーを付ける前に、シャワーでよく流しましょう

 シャンプーを付ける前には、必ずシャワーで髪の毛を濡らしましょう。

 この時、チャチャッと髪を濡らす程度ではなく、頭皮を軽く擦りながら頭全体を予洗いしましょう。シャンプーは「水」の力を借りて汚れを落としています。そのため、この予洗いでしっかり髪に水分を含ませた方が、シャンプーは泡立ちやすくなります。

 美容界では予洗いのことを「プレーンリンス」と呼んでおり、「プレーンリンスだけで80%の汚れは落ちる」とされています。しかし、水だけでは、皮脂やスタイリング剤などの油汚れは落ちません。そのためにシャンプーを使うのです。

2. シャンプーはよく泡立てましょう

 シャンプーの泡は、よく泡立つようにしましょう。泡は、頭皮や髪の過度な摩擦を防ぐクッションの役割も兼ねています。

 しかし、髪の汚れが多いとシャンプーが泡立ちにくい場合があります。その際は、一度軽く流して2回目をやってみましょう。するとシャンプーの量を半分ほどに減らしても十分なほど、格段に泡立つようになります。

 使用量に関しては、使う製品によって泡立ち具合が変わるので一概には言えませんが、しっかりと泡立てば十分です。使用量が多いことの悪影響はありませんが、その分しっかりと洗い流すのに時間がかかってしまうので、量を調節しましょう。

 

3. 頭皮は爪で掻かない、髪同士を擦り合わせない

 頭皮は爪ではなく、「指の腹」で掻くようにしましょう。「指の腹」は指先より少し下、手のひら側の柔らかい部分です。爪でガシガシとやると、頭皮に傷がつき、炎症を起こします。

2022.03.27(日)
文=操作イトウ