「昨年と比べて電気代が上がっている」そんなふうに思っている人も多いのではないでしょうか。
データから見ても、電気代は前年同月比と比べて4.2%も上がっています(消費者物価指数2013年4月)。円安の影響は海外でのお買い物や輸入品が割高になっただけではありません。日本はエネルギーの多くを海外から輸入していますから、円安になると電気代、ガス代、ガソリン代などのエネルギー価格も上昇しやすくなるのです。
では、この夏にできるかしこい節電対策を一緒に考えていきましょう。節電で一番大切なことは、効果の大きいところから始めることです。家庭の電気代の7割を占める家電製品は次の4つ。「エアコン」「冷蔵庫」「照明器具」「テレビ」をおさえておけば、ほぼ制圧できるということです。
<消費電力量が多い家電>
1位 エアコン 約25%
2位 冷蔵庫 約16%
照明器具 約16%
4位 テレビ 約10%
(資源エネルギー庁調べ)
この時期、フル稼働しているエアコンに関しては、正しい使い方を心がけることで無理なく節電しましょう。エアコンは適温(冷房の設定温度は28度)で安定運転を行うことが大切です。節約のためにと思って、「スイッチを頻繁にオンオフ」すると、逆に電気代が上がってしまうことがあります。エアコンは立ち上がり時に消費電力をたくさん使用するからです。一般に30分程度ならつけっぱなしのほうがよいといわれています。
<エアコンでできる節電>
・冷房の設定温度を1度上げる(27度→28度) 年670円節約
・冷房をつける時間を1日1時間短縮 年410円節約
・フィルターの清掃(月に1~2回) 年700円節約
(省エネルギーセンター調べ、以下同)
2013.08.11(日)
text:Yoko Hanawa
photograph:Fotolia