1月の第2月曜日にあたるきょう1月10日は成人の日である。1948年の制定以来(1999年までは1月15日で固定)、満20歳を新成人として祝ってきたこの日だが、今年4月1日には民法の改正により成人年齢が18歳に引き下げられる。その意味では、今年の成人の日は一つの区切りといえ、新成人が全員21世紀生まれになったという点でも特筆される。

天皇家では一足先に愛子さまの成年を祝賀

 天皇家では一足先に昨年12月5日、その4日前に20歳となった愛子内親王の成年を祝賀する行事が行われた。愛子さまは、今年の元日には、成年皇族として初の公務となる新年祝賀の儀に臨まれている。成年を迎えた皇族は記者会見を行うのが恒例だが、これも在学中の大学が春休みとなる3月中旬に設けられる予定だ。初めて公に肉声が伝えられるとあって注目される。

 愛子さまと同学年にあたる今年の新成人は、芸能界にも多い。女優では、平手友梨奈(6月25日生まれ)・森七菜(8月31日生まれ)・髙橋ひかる(9月22日生まれ)・清原果耶(1月30日生まれ)などがすでにテレビドラマや映画で活躍している(カッコ内の誕生日は4月2日~12月31日は2001年、1月1日~4月1日は2002年の各日を示す。以下同)。

 清原は、昨年放送のNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』で、朝ドラ出演3作目にしてついにヒロインの座を射止め、地元に貢献しようと模索を続ける気象予報士を見事に演じきった。今月からは民放ドラマ初主演となる『ファイトソング』(TBS系)がスタートする。

 

 森は2019年公開のアニメ映画『天気の子』でヒロインの声優として注目され、昨年は『この恋あたためますか』(TBS系)でドラマ初主演も務めた。髙橋は2014年に全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞してデビューし、俳優として活動する一方で、昨年はバラエティ番組での話しぶりが“早口マシンガントーク”と話題を呼んだ。平手は俳優として昨年、ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)や映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』などの話題作に出演するとともに、歌やダンスにも力を入れている。

2022.01.19(水)
文=近藤正高