料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。

 どんなものであれ、作ろうと思ったそのこと自体が尊い。今晩はひと品、作ってみませんか?


 「スイートチリソースが使い切れません。いい使い道、ありませんか?」というご相談をいただきました。生春巻きにトライして買ってはみたものの、その後冷蔵庫に入れっぱなし……という人、多そうですね。

 簡単な活用法、いくつかご紹介します!

 私がよくやるのが、半熟玉子と合わせるというもの。

 パクチーがね、よーく合うんですよ。写真はポイントでしか使ってませんが、実際はまぶすようにたっぷりかけてます。お好きな方はゼヒ!

 そこにクリスピーなものをトッピングするとさらにおいしい。

 写真ではお茶漬け用のあられを散らしてますが、おせんべいやポテトチップスを砕いたものなんかもいいですよー。トルティーヤチップスがすごく合います。

 そしてスイートチリソース、きんぴらの味つけに使ってみてください。私のイチ推しです。

◇レンコンのスイートチリぴら

■材料(2人前)

・レンコン:200g
・サラダ油:大さじ1

A
・酒:大さじ2
・醤油:大さじ1
・スイートチリソース:大さじ2

■作り方

(1) レンコンは皮をむいて薄切りにし、水に1分ほど漬けてからざるに上げ、よく水気を切る。

(2) フライパンにサラダ油をひいて中火にかけ、レンコンを入れて全体を軽く炒める。レンコンが透き通ってきたら、Aを入れて水気が少なくなるまで炒める。

 おかずにはもちろん、ビールのつまみにもぴったり。レンコンじゃなくゴボウでもいいし、切り込みを入れて小さめに切ったコンニャクでやってもおいしいですよ!

塩味のから揚げにからめて中華風の一品に!

 簡単なアレンジをもうひとつ。

 塩味のから揚げにからめるとね、ちょっとした中華風の一品が手軽にできあがりますよ。みじん切りにした長ネギ、あるいはおろしショウガ少々を一緒にからめると、さらにグレードアップ。お弁当のおかずにもいいんです。

 これ、チキンナゲットでやってもいいですね。

 あと、焼いたお餅につけてもおいしい。お正月はまだ先ですが、もしお餅が余ったらお試しあれ。こんがりと焼いたほうが合います。手間はかかるけど、揚げ餅につけるのも最高! ビールや焼酎のアテになりますよー。

 年末がどんどん近づいて、なんだかせわしなくなってきましたね。

 疲れがたまりやすい時期、しっかり食べて体を養ってください。

 それではまた、来月。

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。著書に『にっぽんのおにぎり』 (理論社)、『自炊力』 (光文社新書)など。現在オレンジページ、メトロミニッツ、ハフポストなどで連載中。料理家としても活動、企業へのレシピ提供などを定期的に行う。人物撮影:内藤恵美
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

白央篤司の罪悪感撲滅自炊入門

料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。冷凍食品にちょい足しするのも立派な自炊。簡単なことから始めてみませんか?

2021.11.11(木)
文・撮影=白央篤司