ここ数年、リスニングスタイルがダウンロードやストリーミングへと変化している一方で、レコードの人気が世界的に高まってきている。
アナログ独特のあたたかいふくよかな音の魅力はもちろん、ターンテーブルにレコードを乗せて、針を置くという所作もワクワク感を高めてくれる。
ただ、レコード専門店に足を踏み入れるのは少しハードルが高いもの。だけど、最近はレコードだけなく、こだわりのコーヒーを淹れてくれたり、スパイスの効いたカレーを提供してくれたりする、楽しみがプラスオンなレコードショップが都内に増えてきているのだ。
レコード初心者でも安心して足を運べる”レコードショップ兼〇〇”という、注目の5軒を紹介していこう。
「レコードと植物」が楽しめる「STILLPARK」
![建築家の堀部安嗣氏が設計したというモダンな印象の建物は、多くの緑に囲まれていてリラックスできるムードも醸し出している。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/8/1280wm/img_2839140d61c526c5623fe78b861fa1a9167760.jpg)
田園調布駅から徒歩10分。閑静な住宅街を抜けて、環八通りから一本路地に入ったところにあるのが「STILLPARK」だ。
長年、音楽業界で務めている店主の山崎真央さんが、今年5月にオープンしたばかり。カフェをベースに、レコードや植物も販売しているのが同店の特徴だ。
![店主の山崎真央さん。20歳からDJを始め、20代半からレコードショップのプロデュースや、ライブイベント、フェスなどの企画をしている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/1280wm/img_721fd566c37419e858567af64bf0ba45130002.jpg)
山崎さんが長く音楽業界に務めていたことや、レコードコレクターということもあり、レコードも売っていこうという話になったのだとか。
「CDやその他のメディアではなく、レコードにこだわったのはそれだけの理由ではなく、例えばレコードを一枚選んでターンテーブルに乗せて、針を置いて音楽を聴くということが、「STILLPARK」で大事にしていきたいと考えているコーヒーを丁寧に一杯ずつ淹れることに似ているな、という部分もあるんです」
![コーヒーは注文を受けてから豆を挽き、丁寧に一杯ずつ淹れてくれる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/0/1280wm/img_408ec712149e4e63b181d9cfd32f7ed474142.jpg)
植物を販売するというのも、レコードと一緒で自宅に持ち帰って一つずつコレクションしていくことで、どんどん植物が家に増えていき、その人の生活が潤っていってくれたら嬉しいという思いも込められているのだとか。
![お店に入ってすぐに置かれている植物たち。それぞれの植物の特徴や水やりの頻度などが丁寧に書かれているので、買ってからの育て方に困らない。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/a/1280wm/img_1ac1cda84697cc4d4f85ecd4117c0db8158556.jpg)
そんな「STILLPARK」という名前の由来はレコードコレクターでもある山崎さんらしさが詰まっている。
2021.09.03(金)
文=渡里友子
写真=今井知佑
取材協力=シャンモニカ・サヤカ