昨今InstagramやYouTubeなどに多数アップされるようになった、まとめ髪の方法を解説する簡単ヘアアレンジ動画。苦しい残暑を乗り越えるために、動画を見てヘアアレンジにトライしている方も多いのではないでしょうか。コテを使ったスタイリングなども敷居が低くなって、凝ったヘアアレンジがより一般的になっているように感じます。

 一方で、美容師目線で見ていると「あんな髪質だったら苦労しないよ~」と言いたくなる動画も多く見られます。

美容師から見た「動画から読み取れる髪質」

 美容師から見ると、ヘアアレンジを自ら実演して投稿するインフルエンサーの方や、美容師さんの撮影に協力しているモデルの方たちは、毛量が多くなく柔らかい髪質の方達です。美容師にとっても比較的扱いやすく、演出した通りの形になりやすい髪質といえます。

 ヘアアレンジのやりやすさは、毛量や髪質によって左右されます。「マネしてやってみるのに、いつも思ったようにいかない」そんな苦手意識を感じている方は、下のいずれかに該当していることが多いです。

[毛量が多い方、硬い髪質の方、直毛の方]

 毛量が多い方の場合、結ぶ際の毛束が太くなるため、毛束を手に収めたりうまく扱ったりするのが難しくなります。またコテを使う場合にも、毛束が太いほど熱は加わりにくく、細かく毛束を取る必要があり、手数が増えてしまいます。

 毛量が少なくても、硬い髪質や直毛は扱いにくいと言えます。例えば「三つ編み」をする時、硬い髪質の方はハリがあって解けてしまいやすく、直毛の方は髪同士が絡まりにくいため解けやすい。そのため柔らかく、ウェーブのついた髪の方がまとめ髪などでは扱いやすいのです。

 また硬い髪質や直毛は、どちらもコテでのカールが付きにくく、よれやすい特徴があります。「朝早くセットしたけど1日キープできない」そんな経験のある方も多いのではないでしょうか。

 

 このように、ヘアアレンジに対する苦手意識の原因は「手先の器用さ」とは異なる部分に存在する場合もあります。なので「私が不器用だから上手くできないんだ」と卑下する必要はありません。

2021.08.29(日)
文=操作イトウ