そして、注目したいのはマスクにつけていたアクセサリー。このご時世ならではのおしゃれです。
1位 野中生萌選手(スポーツクライミング・女子複合 銀メダル)
野中選手には、2017年にポーランドで行われた「ワールドゲームズ」という世界大会でお会いしたことがありますが、ファッションやメイクがどんどん進化していっています。
東京五輪では、インパクトのある明るいオレンジ色の髪のほか、目尻を伸ばした少し太めのアイラインや、キリッとした眉がとても似合っていました。今後、どのようなファッションにチャレンジされるのか、楽しみです。
五輪ファッション、今後のトレンドは
今回の五輪で特に力を入れている選手が多かったと感じるのは「ヘアスタイル」。すでに紹介した選手の他には、インナーカラーで差し色を楽しんでいる選手もたくさん見受けられました。
また、露出の多いユニフォームに抗議し、女子体操のドイツ代表がレオタードの代わりにユニタードで出場したことに、強いメッセージ性を感じました。最近では、ビーチハンドボール欧州選手権で、女子ビーチハンドボールのノルウェー代表がビキニの代わりに短パンで出場しています。
ジェンダーに対する問題意識から、実際に行動し、変化を起こす姿に多くのひとが勇気をもらったと思います。
今後アスリートのファッションやメイクで注目したいのは「眉」。競技中に汗を流すアスリートたちの眉は、どうしても消えがちです。そんな中、今大会で驚異的な眉の「持ち」を見せたのは、韓国の女子バレーボールチーム。
最近は落ちづらい眉ティントやアートメイクなど、眉メイクの選択肢が増えてきたので、これからどのように取り入れられるか注目です。
※……読者の指摘により一部記述を修正しました(2021/8/8 14:12)。
2021.08.13(金)
文=花田 真寿美