東京オリンピック・パラリンピックがついに開幕。私たちのハートを鷲掴みにするのは、アスリートたちの熱い挑戦、そしてそれを支える無駄のないマッスルボディ! そこで、アスリートたちの筋肉の秘密と、その憧れボディに一歩近づくトレーニング法を、パーソナルトレーナーの佐藤 豊さんにうかがいました。
活躍目覚ましい“兄弟姉妹アスリート”

東京オリンピックも折り返し地点が過ぎ、連日のメダルラッシュに沸く日本。
なかでも、柔道の阿部一二三選手と阿部 詩選手が史上初の“きょうだい同日金メダル”を獲得したことは、多くの人を驚かせました。
そんな“きょうだいで金”を狙うアスリートが他の競技にもいます。女子レスリング57キロ級に出場する川井梨紗子選手と、62キロ級に出場する川井友香子選手です。
姉の梨紗子選手は、妹の友香子選手と共にオリンピックに出るため、リオデジャネイロオリンピックで一時的に上げた階級を本来の階級に戻し、“絶対女王”伊調 馨選手と代表の座をかけて争いました。その熾烈な戦いを見て、友香子選手も奮闘。見事姉妹そろってオリンピック代表となりました。
川井梨紗子選手は「組み手」、川井友香子選手は「片足タックル」と、それぞれが自身の身体能力を活かした得意技も持っています。固い絆で結ばれた“最強姉妹”の挑戦から、一秒たりとも目が離せませんね!

さて、ここからは本特集のテーマである“アスリートの筋肉”にフィーチャーしていきましょう。
ダイナミックな大技の数々と鍛え上げられた体で私たちを魅了するレスリング競技の選手たちは、一体どのようなトレーニングを行っているのでしょうか?
2021.08.03(火)
文=佐藤 豊