SDGsで変わる⁉ 新しい恋愛の定義

 SDGsが掲げるジェンダー平等は、2030年までに目標を達成すべく取り組みが行われています。日本の社会はまだまだジェンダー平等とはいえませんが、その動きが高まっているのは間違いありません。このジェンダー平等の流れを受けて、今後男女間の関係性や恋愛がどのように変わるのか見ていきましょう。

◆デートは食事もラブホ代も割り勘

「いつも男性が奢るなんて負担が大きいよ! 割り勘にしようよ」

 ジェンダー平等が進むと女性の社会進出が当たり前になり、活躍する場も広がることが予測されます。女性が社会で活躍できる場が与えられると、金銭的な余裕も生まれますよね。そんな経済的に自立した女性たちは、デートの食事代もラブホ代もすべて割り勘。男性から奢られることにステータスを感じる女性は少なくなるかもしれませんね。

◆女性は「選ばれる」から「選ぶ」側へ

「もう待ってられない! 選ばれるんじゃなくて私が選ぶ」

 従来はどちらかというと、男性から「選ばれる」という受け身の姿勢でいる女性は多かったかもしれません。それは、少なくとも昭和や平成の途中までは女性の社会進出は珍しく、結婚後に専業主婦になることが一般的だったからです。ただジェンダー平等を目指す今、女性たちは男性から選ばれる側から選ぶ側に変化しつつあります。金銭的かつ精神的な自立は自信にも繋がるので、恋愛面で女性を能動的にさせているかもしれませんね。

◆恋愛で男性がリードする時代は終わり

「今日のデートは私についてきて! きっと楽しいよ」

 「男性は男らしく立ち振る舞わなければいけない」そんな無意識に根付いた先入観が「男女関係で男性が引っ張るのは当たり前」という考えを作り出していました。リードすることが苦手な男性も、社会からそう強要されていたのかもしれません。しかしSDGsで目標が達成されたあとは自立した女性が増え、男性がリードする考え方は薄まるはず。愛の告白やプロポーズだって女性から積極的にする時代が来るかもしれません

◆彼の手に収まる女性にはならない

「あなたの女性像を私に押し付けないで! 私にも言いたいことはある」

 女性は男性から選ばれる側から選ぶ側に変わる……にも通じますが、従来の恋愛はどちらかというと女性は男性から選ばれる、いわゆる待ちの姿勢でいることが一般的でした。このような時代下で、女性は儚さや従順さ、繊細さを要求されていたのかもしれません。しかしSDGs後は、金銭的かつ精神的に自立する女性が増えるはず。男性が作り上げた女性像に合わせるよりも、自分の価値観や考えを主張する女性が増えるかもしれませんね。

◆お互いを尊重し自立した関係を好む

「今日は別行動でもいい? 私、〇〇に行きたいんだよね」

 15歳から24歳の若者を対象に結婚相手に求める要素を調べたある調査によると、「性格が合う」「安定した収入」「優しい」に次いで「自立している」が4番目にランクイン。恋愛や憧れの夫婦に対する質問でも「自立した関係」というキーワードが多く挙がっていたようです。常に一緒に過ごすべったりした関係でなく、お互いの時間や価値観を尊重し合う自立したカップル像が理想になっていることがわかりますね。

女性らしさ、男性らしさに縛られない恋愛に変化!

 SDGsが掲げるジェンダー平等は、男女間での不平等や差別をなくすことが最終目標です。日本の現状を見ると、まだまだジェンダー平等は程遠く、多くの課題が残されているといえます。ただ従来に比べると、少しずつではありますがジェンダー平等が日本の社会で浸透しつつあるのではないでしょうか。

 そして、SDGsの目標を達成したあとは、女性らしさ、男性らしさに縛られない恋愛に変化することが予測されます。もちろん慣れない関係性に戸惑うこともあるかもしれませんが、男女間における関係性の変化を前向きに捉えて新しい恋愛を楽しみたいところですね。

【今回のポイント】

・ジェンダー平等とは、男性と女性が平等な権利を得られること
・SDGsで男女の関係性や恋愛は大きく変わるかもしれない
・男女の関係性や恋愛が変わっても前向きに捉えて楽しむことが大切