男性が働き、女性が家を守る……このような男女の不平等や差別を取り除くためにSDGsのひとつとして掲げられたジェンダー平等。日本でもSDGsのジェンダー平等を実現すべく、政府や企業を中心に女性の活躍や男性育休などが推進されています。

 ただSDGsのジェンダー平等が実現された社会では、女性と男性の関係性や恋愛のかたちが従来のものと変わるのか気になりますよね。そこで今回は、SDGsが掲げるジェンダー平等の達成で変わるかもしれない新しい恋愛の定義について紹介します。

SDGsが目指すジェンダー平等って?

 「Sustainable Development Goals」の略語であるSDGsは、持続可能な開発目標を意味します。持続可能な世界を実現するために17項目のゴールが掲げられ、各加盟国は達成に向けてさまざまな取り組みを行っています。そんな17項目のひとつに「ジェンダー平等」が掲げられているのです。ジェンダー平等が目指す社会とは、どういう世界なのでしょうか。

◆男性と女性が平等な権利を得ること

 SDGsが目指すジェンダー平等は、男性と女性が社会的に平等である社会です。もちろん女性と男性では身体の仕組みや社会的な役割に違いがあります。ただし「女性や男性はこうあるべき」と無意識に根付いた先入観が不平等な社会を作り出していることも少なくありません。例えば「結婚したら男性は外で働いて女性は家事や育児に専念する」なども男女間における先入観だといえるでしょう。

◆ジェンダー平等における日本の現状

 SDGsが目指すジェンダー平等を受けて、日本でも女性の活躍や男性育休などさまざまな取り組みが行われています。ただし、10代から70代を対象に世界経済フォーラムが実施した男女のジェンダー問題に関するアンケート調査によると、なんと9割の人が「現状は平等になっていない」と回答していることが明らかになったのです。

 同じく世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2021」では、日本は世界156カ国中120位、昨年に続き主要7カ国で最下位だったことがわかりました。今の段階では、日本の社会はジェンダー平等とはいえないようですね。

2021.08.09(月)
文=bridge