「体幹」とは具体的にどこの筋肉?
「体幹」というキーワードは、プロスポーツ選手だけではなくヨガやピラティスのトレーナーや整骨院の先生もよく口にします。一般の人にも馴染みがある言葉なのではないでしょうか。
では具体的にどの筋肉が「体幹」と言われているのでしょうか。それは、体をまっすぐに保つために必要な筋肉全般のことを指します。
胴回りの腹筋群や腰回りの腸腰筋、大殿筋。さらには背筋をまっすぐにする背中の筋肉群を総じて、「体幹の筋肉」と呼んでいるのです。
その中でも胴回りの腹筋群は、体の前・側面の広い範囲をカバーしている大切な筋肉の集まりです。この筋肉が弱くなると、姿勢が悪くなりぽっこりとお腹が出たり、猫背や肩こりになったり、さらに腰痛も引き起こします。
体幹を鍛えると内蔵の働きも改善
ひねりの動作で働く腹筋は「腹直筋」と「腹斜筋」です。お腹全体を覆っているこれらの筋肉を鍛えると、ぽっこりお腹を予防してくれるのはもちろん、内臓の働きをよくしてくれて、便秘や胃腸の不調を改善してくれます。
胃腸が元気になることで栄養の吸収がよくなったり、毒素を体の外へ排出したりしやすくなり、痩せ体質や美肌になる効果も期待できるのです。
さらに血流も改善するので、代謝アップやダイエット効果も。
外見の面でも、姿勢がよくなることで猫背を解消。胸を張った姿勢がキープできるようになることで、デコルテラインが綺麗になり、顔回りの印象もUPしたという声も聞きます。
2021.07.28(水)
文=佐藤 豊