【PM14:30】焚き火に挑戦

 メインイベントの焚き火。刻々と変わる火の表情を見て非日常の時間を味わう贅沢な時間はぜひ体験したいもの。

 そのための準備として、道具、薪割り、薪の組み方などをご紹介。薪はキャンプ場でも購入可能だけど、自分好みの薪をあらかじめ準備しておくのも楽しい!

 「焚き火のワークショップをすると、火起こしよりも薪割りにハマる人も多い」。というほど、アクティビティとして楽しめる薪割り。

 カコーンと割れたときの爽快感は、確かにやみつきに。初心者が一発で割るのは難しいので、少しずつ薪にダメージを与える感覚で。

 ナイフと薪を使って割るバトニング。刃の根元を薪にあて食い込むまで、別の薪でナイフの背を叩く。

 ナイフが食い込み背が叩けなくなったら、ナイフの先端を叩く。力の方向は下方向へ垂直に。

 火が付きやすいように、ナイフで木を鳥の羽のように薄く削り、毛羽立たせたフェザースティック。

 炎を纏いやすいよう、かなり薄く削るのが理想。着火剤を用意するのを忘れてしまったときの焚き付け用に。

 杉の葉や小枝は、薪を燃やす前の焚き付け用。薪は、油分が多いため燃えやすく火持ちしない針葉樹(杉、檜など)、燃えにくく火持ちする広葉樹(楢、樫など)と大きく2タイプに分かれる。

 木の種類により香りが異なるのもおもしろい。

 大きめの枕木を使うジャンプ台型の組み方。燃焼に必要な空気の通りがよく、ほっておいても燃え上がる。

 シンプルで組みやすく、初心者におすすめ。トンネル部分に火種を入れて着火。

Attention

火の扱いやゴミに関するルールはキャンプ場ごとに違うので、しっかり確認を。

2021.06.20(日)
Text=Mayumi Amano
Photographs=Wataru Sato

CREA 2021年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

ちょっとだけアウトドア

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