コロナ禍でなるべく外食は避けたい。そもそも時短中の営業時間に間に合わないことがほとんど。とはいえ、仕事でクタクタになって帰宅して、料理をつくる気力・体力が余っているわけもない……。日々の食事についてそんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 SNSで人気を集める山形県出身の食いしん坊イラストレーターの杏耶氏と管理栄養士の平川あずさ氏がタッグを組んだ『もうがんばれない日のための 限界ごはん』(KADOKAWA)は、日々を忙しく過ごす方にぴったりの楽ちんレシピが詰まった一冊です。ここでは同書の一部を抜粋し、美味しくて体に優しいレシピ集を紹介します。

※漫画を杏耶氏、文章を平川あずさ氏が執筆しています 

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杏耶の限界日記/限界度80 かに玉雑炊

 たとえ体の具合が悪くても、今日を乗り切らなければいけない時ってありますよね。そんな時に体力温存のために、出来合いのものを買って食べるのは一つの手です。

 でも、体調が悪い時ほど、味の濃さや油っぽさで体がむくんでしまったり、胃がもたれてしまったり……。そんなことを1度や2度でなくくり返しているうちに、体調不良の悪循環から抜け出せなくなるパターンって、「あるある」ではないでしょうか。

 

病める時は病める時なりに

 どうしてそうなってしまうのか考えてみると、体調の悪い時こそ自分の体調に合ったものを食べたいはずなのに、そういう時ほど料理をすることが難しいから……料理をすることへのハードルが高すぎるからではないでしょうか。

 その点、杏耶さんのレシピは、とっても簡単。電子レンジやお湯を用いてあっという間にできてしまうので、調子が悪い人でも、料理が苦手な人でも、失敗がありません。料理のハードルが一気に下がります。

 そして、自分で料理を作って食べることの一番の良さは、味付けをその日の体調によって調節できることです。硬いものを軟らかくしたり、薄味に仕上げたり、油を控えることもできますし、作る量も食べられる量にとどめることができ、ゴミも少なくて済みます。

2021.05.29(土)
文=平川あずさ(管理栄養士)
漫画=杏耶