小室文書に対する私の率直な感想は、これまで小室さんについて報じてきた記事に対する自己弁護のためだけに書かれたものだということです。秋篠宮殿下が昨年秋の会見で、お二人の結婚の条件として提示した「多くの人が納得し喜んでくれている状況」になるためには、これほど長く、裁判資料のような文書をいくら提示してもダメでしょう。「多くの人」はこんな長い文章を読み通せるだけの時間もなければ、関心もないからです。その点からしても小室さんは民意を「読み違えている」のです。
皇族と結婚するなら「ひとさまへの配慮」ができる人間であるべき
国民に対して誠心誠意説明するのなら、せいぜいA4用紙1~2枚ぐらいで簡潔に説明すべきでした。それが世間の一般常識というもの。皇族という存在は常に国民のために考え、行動する存在です。眞子さまを始め女性皇族は結婚したら臣籍降下するとは言っても、皇族と結婚するなら、そのお相手も当然のことながら「ひとさまへの配慮」ができる人間でないといけません。小室さんももう今年で30歳。決して若いとは言えない年齢です。当然身に着けているべき、「分別」すらわきまえていないことに対する不信感、これがお二人の結婚に「反対」と答えた方たちの意見に集約されているように感じます。
もしこのまま、「多くの人の理解」が得られないまま、お二人が結婚を強行したとしても待っている未来は明るくないでしょう。アンケートには「一時金を辞退するなら賛成」「皇室離脱してから結婚してほしい」など条件付きの賛成意見も多くみられました。もしどうしても眞子さまと小室さんが結婚したいというなら、そうするほかないとは思います。
王室を捨て人妻に走った英国王を歓迎した「ナチス・ドイツ」
イギリスでもハリー王子とメーガン妃は「高位王族から退く意向」を発表し、アメリカに渡りました。オプラ・ウィンフリーとのトーク番組に出演したり、会社の役員に就任したりとアメリカでは今のところ好意的に受け入れられているようですが、イギリス本国では、大変な批判に晒されています。
2021.05.18(火)
文=君塚直隆