「g トニック」「ローズベリー」オリジナルカクテルのレシピ公開

 「0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE」のマネージャー菅谷健さんに、CREA読者のために、オリジナルカクテルのレシピを特別に教えていただいた。

 まるでハイボールのような「g トニック」と、華やかな「ローズベリー」の2つのレシピを公開しよう。


◆レシピ① 「g トニック」

まるでハイボールのような小気味よさ

 ノンアルコール白ワインとトニックウォーターのカクテル。

 黒コショウがアクセントとなり、まるでハイボールのような爽快感があふれる。

【材料】

・ノンアルコール白ワイン:30ml
・トニックウォーター:30ml
・バジル:1枚
・あればローズマリー:2房
・黒コショウ:ひとふり

【作り方】

(1) ノンアルコール白ワインとトニックウォーターを大きめのワイングラスにいれる。

(2) バジルとローズマリーをあしらう。

(3) 最後に黒コショウをひとふり。飲んでみて刺激が足りなければ好みで足しても。

◆レシピ② 「ローズベリー」

華やかで贅沢なショートカクテル

【材料】

・苺(冷凍したもの):2粒
・クランベリージュース:40ml
・ローズ花びら(乾燥):10g
・シロップ(砂糖水):5ml
・あればローズマリー:1房
・氷(冷却用に)

【作り方】

(1) 冷凍苺はそのまま。そこにクランベリージュースとローズの花びらを入れ、ブレンダーにかける。

(2) 氷を入れてかき混ぜるなどして冷やす。濾す必要はない。

(3) カクテルグラスやワイングラスに注ぎ、あればローズマリーを飾る。


ノンアルカクテルとモクテルの違いにも一過言

 「0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE」の菅谷健さんは、ノンアルカクテルのレシピ開発において、気づかざるを得ないことがあったという。それは、従来のお酒用のカクテルレシピを、ノンアル材料でそのまま作ると、どうしてもお酒の劣化版になってしまいがちということ。

「例えば、マティーニやモスコミュールを作るために、ノンアルコールのジンやウォッカに変えても、まったく別の刺激のない飲み物になり果ててしまいます。最近はだいぶ変わってきていますが、従来のノンアル飲料は甘さだけや酸味だけが強いものも多かったですし」

 そこで菅谷さんは、ノンアルコールでもマティーニのような繊細さを再現するのに、ハーブの香りがする水にしたり、レモンピールをしぼったオイルをあしらったり。

 味を繊細、かつ複雑にする工夫をした。ここで使われるマジックは、「ハーブ、スパイス、煙」の3つ。

 フルーツのジュースの自然な甘みやとろみを活かし、さらにそれにハーブやスパイスを重ねていくことで、重層的だけどしつこくない繊細な味を実現。さらに香りのするスモークが嗅覚から味覚にゆっくりと届く。

 先に紹介した「ハレー彗星」のように、五感に訴え心に刺激を与えるレシピへとシフトチェンジしていったのだそう。

 飲んでも単純に素材を探しあてられない楽しさ。これが「0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE」の理想的カクテルなのだ。

 これらのノンアルカクテルの味の重層性には目を見張るものがあった。バーテンダーとコミュニケーションを取りながら、味の奥行を楽しみたい。

 菅谷さんは言う。

「カフェにはなぜコーヒーメニューばかりなのか。近いうちにこれらノンアルカクテルがスタンダードになって、カフェのソフトドリンクメニューの中に、見いだせる日が来るのではないでしょうか」

0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE

所在地 東京都港区六本木 5-2-4
https://www.0pct.tokyo/