興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。

 もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。


①ヴァン クリーフ&アーペル“LIGHT OF FLOWERS ハナの光”を開催

 自然やクチュール、空想の世界にインスピレーションを得た意匠で世界中で名声を博してきたヴァン クリーフ&アーペル。中でも印象的なのが“花のテーマ”です。その花のテーマにオマージュを捧げ、4月22日(木)より5月9日(日)までの間、代官山T-SITE GARDEN GALLERYにて期間限定エキシビジョン“LIGHT OF FLOWERS ハナの光”を開催します。

 展示の構成を手掛けるのは花道みささぎ流の家元である、華道家 片桐功敦(かたぎり あつのぶ)氏。ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーにインスピレーションを受け、花々で彩られた魅惑的でファンタジー溢れる世界を作り出しています。

 エキシビジョンではメゾンの繊細で可憐なジュエリーの花々が日本の情趣と溶け合い、新たな詩的な姿を現します。華やかで気品あふれるシャクヤク、爽やかな満開の花を咲かせるローズ ド ノエル、そよかぜに揺れるコスモスなど、ゴールドやダイヤモンドなどを用いて「花」の一瞬をとらえたジュエリー。水辺にたたずみ、その儚くも美しい人生を謳歌しているかのように生命力に満ち溢れた小さな花々と重なり合い、ノーブルな光の空間を生み出します。

 片桐氏とヴァン クリーフ&アーペル ジャパン プレジデントのアルバン・ベロワーのエキシビジョンへの思いを語ったスペシャルムービーも公開中。

 展示と合わせて、動画を見ることで、より深くヴァン クリーフ&アーペルの世界に埋没することができます。幻想的な光に満ち溢れた空間で心をデトックスしてみてはいかが。

LIGHT OF FLOWERS ハナの光

会場 代官山T-SITE GARDEN GALLERY
所在地 東京都渋谷区猿楽町16-15
会期 4月22日(木)~5月9日(日)
開館時間 11:00~20:00(4月26日、27日、28日は18:00閉館)
観覧無料
※観覧およびオンライントークイベントやワークショップの参加には、ヴァン クリーフ&アーペル公式アカウントからの事前予約が必要。
LINE ID @vancleefarpels
https://www.vancleefarpels.com/jp/ja/events/light-of-flowers-exhibition.html

②国宝7点が集結! 静嘉堂文庫美術館の「旅立ちの美術」展

 2022年に三菱創設130周年・美術館開館30周年を迎える静嘉堂。周年に合わせて、静嘉堂文庫創設者・三菱第二代社長の岩﨑彌之助が美術館建設を夢見た丸の内へと美術館展示ギャラリーを移転します。

 4月10日(土)~6月6日(日)まで開催される「旅立ちの美術」展は世田谷岡本での最後の展覧会。まさに旅立ちの展覧会です。旅立ち――それは別れであるとともに出会いの予感。古来、日本・東洋においては、そうした節目に詩歌や書画を贈り、はなむけとしました。この展覧会では旅・出立をテーマにさまざまな名品の数々を展示しています。

 さらに、前期(~5月9日)の展示期間は静嘉堂所蔵の国宝7点が公開されるという貴重な機会も。国宝7点が展示室に一堂に会するのは初めてとのことで、こんなめぐり逢いまたとありません。

 現存する曜変天目の中でも、最も華やかといわれ、徳川将軍家から淀藩主・稲葉家に伝わった「稲葉天目」をはじめ、俵屋宗達筆《源氏物語関屋澪標図屏風》など、これぞ静嘉堂の神髄ともいえる名品をじっくりと堪能できます。

  世田谷のギャラリーはこれが本当に見納め。せっかくの機会を逃す手はありません!

旅立ちの美術

会場 静嘉堂文庫美術館
所在地 東京都世田谷区岡本2-23-1
会期 前期:4月10日(土)~5月9日(日) 後期:5月11日(火)~6月6日(日)
開館時間 10:00~16:30(入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週月曜日(5月3日は開館)、5月6日(木)
入館料 一般1,000円、大学・高校生700円、障がい者手帳をお持ちの方(同伴者1名含む)700円
http://www.seikado.or.jp/

2021.04.15(木)
文=CREA編集部