おじいちゃん、おばあちゃんの時代から今に続く歴史あるお菓子。現代生まれなのになぜか懐かしいパッケージのスイーツ。各都道府県のアイコンとなるような愛されお菓子が一堂に!


#29 奈良県

◆御菓子司 本家菊屋「鹿もなか」

400年の伝統とともに心ときめく鹿もなかを贈る

 近鉄 郡山駅近くに本店を構える本家菊屋は、なんと天正13(1585)年創業という老舗の和菓子店。

 現在26代目という歴史ある店の看板商品ともいえるのがこの鹿もなかで、鹿の焼き印を押した可愛い最中は、長年奈良土産のひとつとして愛されている。

 北海道十勝産や丹波産の厳選した国産小豆を使い、昔ながらの砲金の大釜で一気に炊き上げるこし餡は、なめらかなシルクのような口どけ。

 パリパリとした食感の最中生地と絶妙のバランスで日本茶はもちろん、コーヒー・紅茶のお供にもぴったりだ。

2021.05.10(月)
文=Five Star Corporation
写真=釜谷洋史