国産和牛を使った豪華な“駅弁”が誕生!

 東京ステーションホテルといえば、その名の通り、東京駅丸の内駅舎に位置している。東京駅の構内で販売するなら、それは駅弁! そんな楽しい試みが実現した。

 2021年3月22日(月)から4月4日(日)の14日間、東京ステーションホテルのまったく新しい試みとして、限定のお弁当が東京駅構内で販売されることが決定。

 ホテルのキッチンから、時間をかけずに届けられるできたての味、でも冷めてもおいしいお弁当の醍醐味もある、素材力とテクニック。ひと足お先に、豪華な3種類を体験してみた。

東京ステーションホテルがお弁当を作った理由とは

 「せっかくこの場所にあるのだから、“駅弁”を作ってみたい!」

 2020年の緊急事態宣言下、そう閃いたのは、総料理長・石原雅弘さん。ホテルでいつもと違う特別な時間を過ごす機会が減り、おうちでの食事作りでお母さんたちはお疲れ気味。もちろん、取り寄せやテイクアウトという考え方はあるし、ほかのホテルもつぎつぎとそういった事業に参入していた時期だ。

 「東京ステーションホテルは“駅の一部”なのがほかのホテルにはない特徴です。しかも、その駅は日本の中心地で、緊急事態宣言下とはいえ動き続けています。だったら、日本一おいしい駅弁を作って、おうちに持ち帰ってもらいたいと思い立ったのです」(石原総料理長)

 リサーチを重ねていくと、駅弁の販売数は予想以上。コロナ前は1日1000個売れるお弁当がざらにあり、その時点でも数百個が売れていた。

 「これは腹をくくって、しっかりと材料を調達し、人員も必要だ!」と周りを巻き込んで動き出した石原料理長(東京駅ではプライベートでも駅弁をチェックする料理長がしばしば目撃されたとか)。

 「作るからにはどこにも負けない駅弁にしたい!」

 そうして主役に据えたのは、日本が誇る「国産和牛」。発売時期に合わせ、いわて牛のA5ランクの肉や赤身の甲州牛、ハンバーグには高知の土佐あか牛などを調達し、各地の契約農家には野菜を発注。2020年から準備を重ねていたという。

 また、東京駅の中にあるのもとんでもない強みだ。ほかのショップが工場や離れた厨房から料理を運んでいるのに対し、ホテル厨房からの距離が圧倒的に短く、ほぼできたてを並べることもできる。

 今回、そんなふうに万全を期して発売される駅弁。おすすめの3種類を試食させてもらった。

2021.03.17(水)
文=CREA編集部